王都再び
今、俺は王宮に居ます
クライムに戻って家族や人魚達に北のドラゴン討伐や様々な事柄を話し。
ミニラには南の群島にお食事に行って貰い、俺は砂浜工事を再開。暇が有ればドリーとごろごろぐうたらした時間を過ごし。のんびりと疲れを癒してたのですが..クライムに戻ってから1週間程したら王都から早馬で知らせが届きました。王都に出頭せよ!と
あ!お願いタイムは再開しました。内容の一部変更は加えましたが。
対照の人魚を人魚側が指定する事にして。当日は規定の場所に18才以上の希望者の人魚達だけを集めて行う。事に変更しました。
大隊長達が18才未満なのは俺特例って都合の良い話しですが..
今回は王宮東部に接した騎士訓練場に着陸場所を指定されていたので楽なのですが、王都到着時にはミニラの左足に判別用の5メートルの赤い布を靡かせるとの注意事項がありました
「ガンジーよ、ドラゴンの始末を終えて王都に戻らば既にそなたは居らず..薄情ではないか」
「そうじゃな、翌日にはもう居らずちと性急過ぎじゃと思うぞ」
爺ちゃんと王様が言う
今、室内に居るのは王様、ユージン、トリプル爺ちゃんズ
「心配してるであろう人達に一刻も早く伝えたかったので、急ぎ戻っただけでございます」
面倒だったと本音は言えないしね..
「孫娘達がガンジー様は?と五月蝿く難儀したのだぞ」
又オモチャにしてくる気か..ここはビシッっと
「その件は御遠慮したハズでございます。私をドラゴン討伐に持ち出したのは祖父でごさいますから、褒美は祖父に。そうですね、新しい祖母など頂けましたら嬉しく思いますが」
爺ちゃんに振ってやった
「な、な、何を申すのじゃ!」
慌てる爺ちゃん
「ワハハハ、ジョンよガンジーがこう申しておる。新しく妻を貰わぬか?世話を致すぞ」
王様がノリノリ、ユージンもサリユース爺ちゃんもライアン爺ちゃんも笑ってる
「お前は家を継がぬかも知れぬと言ったそうだが真か?」
一頻り笑うと笑いを収め王様が聞いてきた
「陛下、礼を失するような過ちをしそうなので御容赦頂けませんか?」
逃げようとしたが捕まった..
「構わぬ、ここは私的な場所ゆえ無礼講でよい」
「陛下、私は価値観が少しずれておりまして、外見やら種族やらの事柄では異種だとは思えず。人魚にしても獣人にしても民と考えてしまいます。しかしこの考えは他の人々からは受け入れられぬ事もごさいましょうからトラブルの元になると思います。ゆえにクライム家の嫡子足り得ないと今も思っております」
「では何を異種と思うのじゃ?モンスターとかは別じゃぞ」
「私が異種と思うのは、人であろうと人魚であろうと獣人であろうと関わり無く。それほどの覚悟もないのに欲望の為なら人が嫌がる事や傷付け殺害出来る者達でごさいます。もちろん、しかるべき理由が有る上で、嫌がる者を傷付けたり殺害する場合は別でごさいますが」
思った通りに言う、言わないと駄目だと思った
「それがどうして嫡子足り得ぬと思うのじゃ?心に秘して置けばよかろうに」
「陛下、一般の民に奴隷扱いしていた者達、一段下に見ていた者達をいきなり対等に扱えと言うのは難しいかと..」
「全て解った上で申しておると言うのじゃな。解った」
王様がやめてくれて助かった..疲れた
「陛下、私の先行きを案じて下さりありがとうございます。私は生来の怠け者ですので責任の有る事柄は遠慮して、のんびり生きとうございます」
「サリユースお祖父様、毎月ソイソースを10樽貢いで下さりませんか?ライアンお祖父様、毎月金貨10枚分の安物の酒を貢いで下さりませんか?お礼はご所望のモンスターの皮で。グリフォンなどもございますよ」
難しい話しは面倒なので逃げる為に続けて言葉を紡ぐ
「簡単には使わせて貰えぬか..」
「おお、貢がせてくれるのか。それは嬉しい」
「そんな小量で良いのか?その10倍でも20倍でも良いぞ」
残念そうな王様、嬉しそうなサリユース爺ちゃん、物足りなそうなライアン爺ちゃん
「ガンジーよ、引き受けて貰いたいのだが。名誉飛龍将軍に任じる」
真面目な顔で王様が言う
「それは戦場で誰の思惑も受けずに動けるようにとの御配慮ですか?」
確かに戦場に出ないとは言い切れない。家族や人魚の為に争いが生まれる事も有るから
「うむ、その歳でその気の回りよう..生き辛かろうのう..」
しみじみ言われると痛い..
「ジョンよ、嫁を授ける。断るなら辺境伯を受けよ!モスタウン込みの北東部王領を授ける」
爺ちゃんが被害者に
「ユークリフ!何を言い出す」
いきなり振られた爺ちゃん..王様を呼び捨てに..
王様の名前は、ユークリフ・ベルジ・ローレシア。王族の男子は代々名前にユーを付けるのが習わしらしい。
爺ちゃん達は昔、戦場を共にしていた為に命の救い合いが何度も発生するなか親友と呼べる仲になったのだとか。公的な場所以外では呼び捨てが当たり前らしい。
翌日王座の間で任命式お呼び叙爵式が行われて俺は名誉飛竜将軍に任じられた。名誉職なので扱いは一つ上の大将軍扱いだが、報酬や爵位領地の下げ渡しは発生しない。13才の大将軍など本来は存在しないのだが、龍の主と言う特例上の処置らしい。辺境伯爵は通常の伯爵とは別で立場上は侯爵と同等になるらしい。
ミニラには食事と暇潰しをして貰うようにお願いして。
俺は今王都の冒険者ギルドに居る。冒険者ギルドは王国とは別管理になっており他国も全て国とは別の組織形態で運営されている。法に関しては在国の法に照して適用されるが冒険者は全ての国に移動出来る特権が有る。
「済みません、冒険者登録したいのですが」
受付のお姉さんにお願いする
「はい、此方に記入して頂けますか?文字が書けない場合は代筆もご用意出来ます。此方が見本になりますのでご覧になって下さい。尚登録料は銀貨2枚になりますが宜しいですか?」
マニュアルを読み上げるような口調で言われた
「はい、自筆で大丈夫です」
更々っと書いて、銀貨2枚を添えて渡す
「此方をお読み下さい、宜しければ本登録致しますので。それまでこの銀貨はそちらでお持ち下さい」
お金は後でした..
手渡されたのは、規約お呼びランクについての必要事項だった。
冒険者は自己責任に置いて自らの命及び財産を管理しなければならない。ギルド内での乱闘は禁止する違反する場合は状態によって処罰し補償が発生する場合は請求される場合が有る。などが規約の部分に書いてあった。要するに自分の物は自分で守れ、死んでもギルドは知らん。ケンカするならギルドの建物出てやれ。見事な放任主義と言うか、乱暴者や無法者が集ってるよ気を付けてね。見たいな文章である。
ランクに付いては簡単だった。
ランクは10段階、最初のテストの成績次第で最高7等級スタートが可能。数字が小さくなる程上位になる。くらいだった
「登録お願いします」
銀貨2枚を渡す
「これに手を翳して下さい」
手の形が描かれた四角い箱が出される。少し温かくなって直ぐに元に戻った。
「これで受付終了です。依頼は該当ランクの1つ上のランク迄受ける事が出来ますが補償金として報酬の3割を預けなければなりません。依頼失敗時はお返し出来ませんが、依頼達成時には報酬と共にお返しします。常時発動中のモンスターのクエストは補償金は発生しません、証明部位だけお持ち下さい」
高額の依頼を受けるの大変だなあとか考えながら、冒険者カードを受け取る。モトージイと言う名前と10の数字が書いてある。偽名を使って登録中です。
「ランクテストはいつ行われるのですか?」
「常時行われております、お受けになりますか?」
「受けますので、お願いします」
早く済ませて早く帰りたい!ので..




