今は耐える時
本来の俺は平和な日本で定年退職したばかりの66才の初老の爺さんのハズだったのに。
何故か異世界で金髪の幼児やってます...
この世界での家族は6人で俺を入れれば7人家族
祖父 ジョン・クライム(男爵)
父 ジェームス
母 テレサ(産みの親) マーニャ
姉 メリーナ(長女) アリーナ(次女)
綺麗な母親が2人、確かに美人なのは認めますけど。過保護過ぎ!
はっきり言って「う・ざ・い」
でも文字を覚えたい俺には有難い存在でも有るけどね
毎日二人が順番に本を読んでくれるので。俺は言葉と文字を照らし合わせて語学の勉強中。
なんと、この世界には魔法が存在するのです
母親が実践して見せてくれました。
暗い部屋で明かりを飛ばすショボい魔法でしたけど。
魔法の才能は個人差が有るそうです。特に保有魔力に結構差が有るとかなんとか
そこで俺は昔呼んだ小説の一節を思い出して文字を早く覚えなきゃ!って焦ってる次第ですが
読んで貰ってる本が絵本なので、なかなか捗らずイライラが溜まり気味..
小説には幼年期の魔術修行が保有魔力の伸び数値に大きく関わるとか書いてましたから
そりゃあ現実的に結果が出るとは解りませんがやれるだけはやって見るべきでしょう
折角幼児に関わらず大人の理解力が有るんですから。
大人の感性が有る為に大変辛い思いもしましたけど...
はぁ早く大きくなりたい!
我が家は辺境に有る男爵家で武門の家系らしいです
見るからに頑固そうな祖父とムキムキの父親、
こんな幼児に向かって
「儂が槍を手解きしてやる」
「私が剣を」何て脳筋な事を言ってます
まぁ幼児の癖に俺って思ってるのも変ですがね
兎に角文字を覚えて魔術の修行をする日が1日でも早く来るように努力しないと。