知識の欠片
小屋での生活も5ヶ月目
ミニラの身長は2メートル半近くにもなってるので入口の扉を入るのが窮屈そう。
歩く時は前傾姿勢で歩くんだけど、更に傾けないと入れない。
外で暮らせば良いのに側に居たいみたい。可愛い奴だよ
ずっと気になってた事を爺ちゃん達に聞いて見た。何しろ、産まれてから1度も勉強しろと言う言葉を聞いた事が無いのだから。
爺ちゃん曰く
「お話は礼儀もしっかりしておるし、覚えも良い。後は武芸のみ励めば何の問題も無いではないか」
読み書き計算とマナーはどうすんだよ!脳筋爺ちゃん。
父ちゃん曰く
「ガンジー、勉学と言う物は出来ない者がする事。お前は本も読めるし礼儀も正しいから別に問題は無いよ。後は武芸を磨く事だけで十分だよ」
同じく脳筋な意見頂きました。
辺境の弱小男爵家が王都に行くのは就爵時くらいでそれなりの礼儀さえ知ってれば問題無いらしい...
そこでせめてもの抵抗と
「私は王国の地理も知りませんし、物の価値や貨幣の値打ちも知りません。せめて王国の地図と町の生活に関する相場くらい知りとうございます」
って言ったら
爺ちゃんが
「なるほどのう..解った」
って少しして渡されたのが、四角い紙の上に書いた。いびつなイチゴのような形の大きな図形の中に様々な形に区切られた部分。それぞれの区分には何々爵領とか王領とか記して有る地図らしき物。実に大雑把!
唯一地図らしき部分は、王都迄一本の線が少し曲がりながらも続いていて途中に何ヵ所か町の名前らしき物が書いて有る所くらいだ。
クライム男爵領は王国の最南西部に有った。
北西が子爵領、北から南東迄が全て広大な王領が続いてる。
爺ちゃんの話しではこの男爵領の東に有る王領全てがモンスターに支配された領域らしいのだが、地図からは全く伺い知れない。
地図と言うより目印が相応しいかも..
もう一つ渡されたのが。
貨幣の単位と物価を書いて纏めた物。
この国の通貨は
銅貨、銀貨、金貨、大金貨、大白金貨。
の5種類。
10進法で全てかける10
大金貨も単純に金貨の重さの10倍で
計算が面倒じゃないように存在するみたい
白金貨の存在理由も同じ
実にアバウトな世界。
物の値段も、物に値段を合わせるのではなくて。値段に合わせて量を調整するのだとか。
簡単に言えばお酒。
麦酒、蜂蜜酒、葡萄酒等の果実酒等だが
一杯、銅貨1枚だけど器の大きさがそれぞれ異なる。産地から距離が離れる程コップも小さくなるのが規準らしい。
輸送費のコストが重要素。
因みに蜂蜜酒は高級品に入るが産地が地元だと割安で販売される模様。地域還元政策?
クライムでの庶民の平均的な所得は月額
兵士(平)金貨2枚
兵士(小隊長)金貨2枚銀貨5枚程度らしい
10才に満たない子供に渡す資料なのに何故か娼館の値段迄書いて有る。おおらか過ぎだよ爺ちゃん!
娼館の料金は以外と安い。
飲食料別だと1時間毎に銅貨3枚。目算で銅貨1枚500円程度だから安いと思ってしまった。by 前世の記憶
父ちゃんから教えて貰ったけど
ダイヤウルフは美しく元々人気が高い上に無傷だったのが幸いしてか毛皮では無く剥製として王都のオークションに出品されたそうです。
「大きさも素晴らしいが、幾ら調べても頭の矢傷のような傷以外傷が見当たらない」
ってのが噂になって某侯爵が金貨1200枚(2頭で)で落札手数料と税金を引いた金貨840枚にもなったって喜んでくれてました。
ダイヤウルフ美味しいね!




