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ガンジー(元爺)サーガ  作者: タマ
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親バカ、孫バカの集い3

大晦日は流石に早仕舞いにして閉店になったと。

ローラさんが呼びに来たので下に降りると、ランプが居た

「将軍、俺が死ぬ可能性が高くなることは理解出来ましたが。別に剣の稽古をサボってる訳でも有りませんし、他の者達とも実戦練習はやってます。考えても考えても何が悪いのか、足りないのかが分からないんです」


「なら、ヒントをやろう。全く同じ強さの者が3人居て、村で勇者を名乗る事にした者と、町で勇者を名乗る事にした者と、国で勇者を名乗る事にした者では、全く同じ練習内容をこなしても強さが変わって来る。当然強くなりたいと思うならそれぞれの場所に応じて頭を使う必要が有るのは言うまでも無いがな。それからランチ、ランプと戦った感想をランプ自身に教えてやれ」


「はい、ランプ兄さんと戦って特に思った事は。受けが単調で力の拡散とか集束に関して考慮されていません、あれでは強い打ち込みを貰うと微妙に手に痺れが残りますから。次の行動に移る時に刹那の違いですが遅れが生じます。私達が相手だと気付かない程度ですが、師範達相手だと3合ともたないでしょうね」


「ランプ、ランチは素晴らしい答えを提示してくれているぞ。これでも分からないか?よく考えてみろ」

そう言って俺はラビィさん達が呑んでいるテーブルに向かった


「ガンジー、わたしにはどうすれば良いのか分からないけど。あんたには分かってんだろ。何故兄さんに教えてやらないんだい」

俺が何故回りくどい事をするのか?とラビィさんが聞いてきた。俺も本当なら面倒なのでサッと教えて終わらせたいが、それでは意味が無いのだ


「人は壁が有ると、進むのを止めるか。壁をよじ登るかを選ぶ事になるのは分かるよな。その時にランプは間違いなく進むのを止めるタイプだ。強くなれないと簡単に諦めてたしな。そんな人間は誰かに教えられないと進み方さえ決められない。それではダメなんだよ!強くなると言う事は誰かを守る立場に立たされると言う事と同義なんだから。まあ目の前で大切な人が殺されても問題無いと言える人間は別だけど。あいつは違うだろ?人から教えられた通りに進んでも進歩は出来るが、一番大事な部分の心構えと言う芯が出来ないんだ」


「そりゃ心構えは大事な事は知ってるけど、そんな簡単に身に付くもんでも無いだろ」


「簡単には身に付かないな、だがランプの場合は他の者達より更に心構えが出来にくいのも事実なんだ。打たれる痛みも死の恐怖と戦う事も知らずに強くなったせいで。俺の責任だとも言えるが、ランプの努力次第で心構えさえ出来れば。大事な者達を守る力を身に付けたいと言う夢が叶う基礎が出来ているのも間違いないんだ!だが肝心のランプに強くならなければ生きられないと言う緊迫感が足りない・・」


「兄さんに危機感が足りないのは昔からだよ」

ラビィさんの言葉にハッとなった


ランプの所へ行き

「お前が強くなる為に足掻くのも、今のままで死ぬ可能性を背負って生きて行くのも全てランプお前の自由だったよな。俺は勝手にお前の将来迄心配してしまってたよ、悪かったな謝るよ」

自分の思いを押し付けようとしていた事に気付かされた・・素直に頭を下げる。パトロンドへ来て強さに拘る者達が多い中で感化されてしまっていた。ランプは俺の家族ではない、部下ですら無いのだ・・


「将軍、それじゃあ完全に見捨てられたような気分になるんですが・・」

困ったように言うランプに


「お前の人生だお前が好きに使え。今回の詫びに、爺さんに小遣いを預けて有るから。爺さんに貰って娼館に籠って憂さ晴らししてくれば良い、3ヶ月くらいなら籠れる金額だぞ。悪かったな」

再度謝ってラビィさん達の所に戻ると


「兄さんを見捨てるのかい」


「いや、違うよ。俺にはランプに対する責任も命令権も無い事に気がついたんだ、泥にまみれて血を流す事を嫌う者達も居るのは知ってるからね。ランプが強くなる為には格上と戦って経験を積まないとダメなんだけど。打たれる痛みも切られる痛みも覚悟が無いと耐えられないからね」

それとなく答えを教える辺り甘いのだ、肩の荷を降ろした途端に言葉使い迄変わる変態ではあるが


「将軍、私が答えを教えても良いですか?」

ランプとのやり取りが気になったのだろうランチが聞いてきた


「構わないが、ランチが教えても無駄だと思うぞ。ランプの性分だと自分で悟るか、切羽詰まるとかしないと動かないだろうからな、その時には手遅れなんだが」


「確かに・・」

ランチ達は訓練とは言え格上とばかり戦っているので、気にもしていなかっただろうが。ランプとの試合が良い勉強になったみたいだな、今までは如何に格上と戦うかと言うのばかりを考えていただろう。これからは全ての戦いに効率と合理を応用出来るようになって欲しいものだ、俺は部下に死なれるのが怖い上司なのだから


何でもかんでも背負い込もうとする悪い癖を放り投げて、朝まで呑んだくれた。頭はローラさんのコップから垂れる水滴で濡れてるのは何時もの事・・


「御子様起きてくれ、これ起きんかい!」


ラビト爺さんの声で起こされた

「ん?今何時だ」

目を擦りながら答える


「もう間も無く昼じゃ」


「ちょっと待ってくれ」

ローラさんを部屋に運んで顔をサッと洗ってアルコールを抜いた、流石にローラさんを床に転がしたままでは話も出来ない


「急にどうしたんだ?爺さん」


「いや、ランプがお前に言われたと言って小遣いを取りにきおったでの。どうなったのかと思って来たまでじゃ」


「今のランプに心構えを持てと言っても無理だろ、強さの意味さえ分かろうとしてないからな。ランプは俺の部下じゃ無いから命令で従わせる訳にもいかないし。爺さんに任せるよ」

丸投げした


「お前を頼りにしておったに、任せると言われてもワシには、ランプに何をさせれば良いのかさえわからぬぞ」


「難しい事じゃない、格上の武人に鍛えて貰えばそれだけで違う。ゴンザ将軍あたりが良いと思うが、今のランプが耐えられるとは思えないんだ。娼館に行くのを優先する始末だしな」


「あ奴にも困ったものじゃ、昨日の試合で強き者と言う名誉は失ったが、戦いに赴く責任からも解放されたと言えるでのお。今は様子を見るしかないかのお」

  

「爺さん、明日の王宮の祝賀会は朝の10時からだろ。忙しいんじゃないのか?」


「今から馬を飛ばそうと思っておるわ、お前も遅れるでないぞ」

今はランプの事より王宮の新年の祝賀会の方が重要だと、爺さんは出ていった。


ローレシアでは、王宮の祝賀会は元旦から催されるのだが。パトロンドでは元旦はゆっくり休む日で、祝賀会は2日に開かれる。おおらかなのは獣人達が故であろう


ランチ達は既に王都に向かって走っている、それぞれの部族が持つ王都の屋敷に1泊して明日の祝賀会会場で合流する手はずだ

俺は宿を取ろうとしたのだが、シルエットが宿は満員で予約は難しいからブラパン家に泊まるようにと勧めて来たので、ブラパン家には風呂も有るし世話になることにした。


ブラパン邸では何を話そうかとか考えていたのだが、ミラージュもクーガーも俺の事等は眼中に無く。夢中でヒイロをあやしているので助かった・・シルエットは両親に呆れたと言わんばかりの視線を向けているのだが


風呂に入り食事をして、さあ後は寝るだけだとベットに転がっていると。

「ガンジー様宜しいですか?」

シルエットが入って来た


「どうかしたの?」


「明日の愛人選考の事でお話がございます。鼠族と狸族の娘達はそれぞれ、ガンジー様のお好みに合わせて選んで有りますが。外見には拘らず、義務では無くガンジー様の事を心から慕っている胸の小さな娘がよろしかったのですよね」


「胸の大きさには余り拘らないが、それで良いよ」


「鼠族の娘が春に17才、狸族の娘が春に16才になる者達ですが。他に族長推薦の部族の中でも特に美しい娘達が各2名選抜候補として明日登城して参ります」


「義務で参加する者には、幾ら美人でも興味無いから。邪魔なんだけどなあ」


「族長達の思惑も有りますから、そこは我慢なさって下さいませ。それとは別に獅子族の娘は私のお願いを聞いて頂いても宜しいですか?」


「お前が愛人に関してお願い等と言うのは珍しいな、ミーニャは企まれたけど・・話して見てくれないか、その後で返事するよ」


「獅子族のレオパード侯爵家にエルザと言う娘が居るのですが、わたくしの幼馴染みでわたくしより1才年下です。美しく気立ても気性も申し分ない娘でしたのに14才の時に高熱に冒されて視力を失ってしまいました。視力を失い白濁した目を理由に婚約者からは婚約を解消されて失意の中で暮らして居るのが、哀れでなりません。ガンジー様の愛人にして頂けたらエルザも救われるのですが・・・・」


「それって治してやれって事か?」


「ガンジー様のお気持ち次第ですが・・」


「俺は相手に慕われていると言う事に理由を見付けて、愛人にすることに折り合いをつけて自分を納得させる材料にしている。目を治して売った恩で愛人にするのは嫌だな。シルエットの頼みだから目を治して、その後でエルザと言う娘が決めるのなら考えるよ。それで良いか?」


「はい、有り難うございます。それと今夜は隣で眠っても宜しいでしょうか?」


「構わないけど、ヒイロはどうするんだ」


「ヒイロは父上達が放しませんので、父上達に任せて有ります」


そう言って、俺の隣で横になるシルエットに腕枕をする


眠ろうとしていると、シルエットに俺の上に移動して。唇を合わせて来たので


「どうしたんだ?俺は又怒らせるような事を言ったのかな?」


シルエットは無言で抱き付いてくるだけだ

「ブラパンの秘伝は明け方じゃあ無かったのか?」


「これは秘伝では有りません、お情けが頂きたくてこうしております。ダメですか?」


そう言えば冬なのにシルエットの相手をまだしてない。人魚達に発情の請求をされて、必死になって支払っていたのだ


リンリンに

「今度発情するから、今回は我慢して」

って何時もの奴を言ったら


「今回は我慢しますが、発情の貸しが2回になりました。強制徴収させて貰いますからね」

と言われてしまったのだ・・リンリンに2回発情すれば、他の人魚の嫁達にも同じく2回づつ発情しなければいけない事になる。貸しが2回になったら強制徴収何て規則いつの間に作ったんだと聞いても全員が

「ガンジー様は都合が悪いと、今度発情するからと逃げてしまいますから。責任を取って貰う為の規則です」

等と同じ事を言いそうだ。人魚達に俺の発情への妥協は無い!普段は限りなく優しいルールーでさえ・・・・


「何時も忙しくて済まないな」

そう言って俺からシルエットに口付けた



人魚の嫁達の事は当然話さない・・




違和感1(ランプ)が放置出来ずに、書いてしまったのですが。テンポも内容もグダグタになってしまいました。

申し訳ありません

m(__)m

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