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ガンジー(元爺)サーガ  作者: タマ
169/206

父親

長い間更新出来ずに申し訳ありませんでした 

身体を壊してドクターストップがかかっておりました

m(__)m


ゆっくりでは有りますが少しづつ書いていきますので、気長にお付き合い頂けたらと願っております

夏も終わりに近づく頃、残りたそうにぐずるクリス達をパトロンドに送り帰した。


秋にはブラパンの三つ子達と子作りをしないといけないのだ。クリスが居れば冷やかされるのが目に見えている。三つ子との子作りは来年の春にシルエットと二人目を作る為に必須なのだ・・来年の秋にはセリカとシンホニーとミーニャとタマモ達に二人目を作る事も決まっている・・


子供を産んだら一年後にパトロンドへ帰される予定だった女達を見方に引き入れ。表向きは二人目が出来て一年経ってから帰国するように告げたのですが、現実は・・


子供達と引き離されるのが嫌で仕方無かった俺は

「子供達が一人っ子では可哀想だから、せめて二人産んで貰えないかな」

って全員にお願いしました


当然のように

「パトロンドに戻った後でも子供は産ませられます」

とシルエットに指摘されましたが


「シルエットにも二人目を産んで欲しいし頼むよ」

とお願いして何とか承諾を貰いました


多分子供達と離れたくないのはバレてますが、例え白眼視されようとも子供の可愛さには変えられませんから


何とか上の子供が3才になるまでは一緒に居られる権利を獲得したのでした


クライムの東に広がるモンスター領域の開拓と、パトロンドに帰る女達の為の家や生活費を賄う貯金と。増えていく子供達を抱く時間と子作りに追われて果てしなく忙しい日々になるのは覚悟の上です。


子供達を少しでも長く手元で育てたいですから


ブラパンの三つ子は、それぞれネム、エム、リムと言うのですが未だに見分けがつかないと言うのが正直な所です。子供を作る相手が見分けられないでは失礼なので色々と考えて自分なりに見分け方を見付けました。

手相が違うのです、普段から手相で見分けるのは失礼な気がして普段はネックレスの違いで見極めてますが。ネックレスを交換しあわないように名前と誓いの言葉を彫った物を贈ってます


三つ子だけに贈る訳にはいかないので、ウルルも含めた23人全員に贈りましたが。メインの意味は三つ子の識別に有ると言うのは秘密ですが。三つ子だけは一目で分かるように石の色を変えて有るのです・・・


保母さん達を愛人にすると決めてから、人魚国の未来についてどうすればより安全に。より確実に出来るかの相談会を全員参加で時々やってます、俺の足りない知識や常識を補って貰わないといけませんから。


保母さん達との相談会で発生した、今の一番の悩みと言うか頭痛の原因はシルエットに告げられた

「パトロンドの全部族の内、熊族、獅子族、虎族、狸族、鼠族の者達が此処には居りません。その事に関してガンジー様はどうお考えなのですか?」

って言葉です


「別に良いと思うけど、何か問題でも有るのかな」

本当に不要だと思って普通に聞いたのですが


「ガンジー様が御存命の内はガンジー様の怒りを恐れて誰も動きを見せないでしょうが、ガンジー様が御隠れになった後は多少無理をしてでもガンジー様の息子か孫息子を婿にしようとする動きが確実に出るでしょうね。パトロンドの王権交代の際にガンジー様の血は大きく影響する問題になるでしょうから、5部族だけが常に王権選びから外れる事になるのは明白です。ガンジー様に自覚は無いようですが、パトロンドの初代や四代の方々とは比較にならない奇跡を起こしておられますので」

そんなバカなと思いながら回りを伺うと全員が頷いているのを見て俯くしか無い


まあ息子なら殺される訳ではないし大事にされるなら良いかとか考えていたら、俺の考えを見透かすように更にシルエットが言葉を繋げて

「婿を貰うのはかなり難しい問題も付随しますから、ガンジー様の娘か孫娘を嫁にして産まれた男子を一族の者が養子に迎えると言う手も有りますが」 

男の子を産むまでひたすら子を産む道具に使われると宣言された


まだ現実では無い想定される未来で有るのに関わらず怒りを覚えて、頭に血が登り顔色が変わるのを自覚する。まだ産まれてもいない娘の嫁入りを想像してオロオロするのとは全く別の感情だ


「それは嫌だな、対処法は有るの?」


「はい、簡単です。現在クライムに居るこの者達がパトロンドに帰った後に新たに5部族の娘達をこの地に迎えれば宜しいだけです。先に子を授かった者達の方が僅かですが格は上ですから誰からも苦情は出ない筈です、子供達に悪意有る接触を減らす事にも繋がりますし」


「そうですよね、貴女達?」


「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」

全員に笑顔で返事されて、俺が何か言う前に閣議は決定し、俺の増える事になる肩の重みと毎年課せられる訪問義務の労力に溜め息しか出ないガンジーであった・・


俺には自分で描いている未来の時間割が、簡単にでは有るが頭のなかに有る。その空欄が更に埋まって行くのが理解出来て溜め息をついた


もし時間割が埋まってしまったら俺はそれ以上の物を抱え込む事を拒否するだろう。俺が気に入った者達、愛する者達には笑っていて欲しいのが俺の最大の欲望なんだから


「本当に信頼すると言うことは全てを見せると言う事なのじゃ!」

と言うクリスの言葉を思い出して、シルエットとユーリアに相談する事にした


決してこれ以上愛人を増やさない為の懇願じゃあ無いんだからね!!



昼食が終わったら話が有るとシルエットとユーリアに伝えて、シルエットの家で集まります

「今日の話は、俺の生き方の根元と最大の欲望をお前達に知って貰いたいと思い呼んだんだ」


「そうなのですの、わたくしはガンジー様がこれ以上愛人を増やさないで欲しいと懇願為さるためのお話しかと思っておりましたわ。お聞き入れできませんけど」

ユーリアに突っ込みを入れられた、意味深な言葉を添えられて


「と、兎に角だ。俺には権力欲も名誉欲もましてや金銭欲や出世欲も無いのは知ってるよな」


「「それは存じ上げております(わ)」」


「じゃあ俺の最大の欲望とは何だと思う」


「毎日呑んだくれて昼過ぎ迄ぐうたら寝てる事では御座いませんの」

笑いながらユーリアに言われた

酷過ぎませんかユーリアさん・・・・


「わたくしとユーリア様を伴い、ミニラと気楽に旅をする事でしょうか」

シルエットが自分の希望も入れて言って来ます


「俺の最大の欲望は愛する者達に笑っていて欲しい事だよ、ぐうたら過ごすのも、楽しく旅をするのも魅力的だとは思うけどね」

そう言うと


「確かにガンジー様は依怙贔屓が激しいですが、それは欲望では無く願いなのでは無いですか?」


「そうですわ、欲望とは自分自身の快楽や欲求に対する物だと思っております」

それぞれ疑問を浮かべた顔をする


「俺は愛する者達が向けてくれる笑顔で満たされた気持ちになれるけど、悲しそうな顔を向けられると耐えられないんだよ。だからこれは願いでは無くて欲望だと思うんだ。思い出して欲しいシルエットの足跡を残せと言われた言葉に躊躇らわず従った事を、ユーリアに泣かれて婚約を申し込んだ時の事を。俺はお前達に愛情を感じていたから、笑って欲しかったんだよ」

恥ずかしさを我慢して一気に告げた


「それとこれはお前達に質問だけど、シルエットもユーリアも考えて答えて欲しい。これから10年、20年の長い時間を過ごす中でこの季節にはこれを、この月にはこれを欠かさずやり続ける事柄って予定に有るかな?」

自分の考えを解って貰いたくて、どう話せば良いのか迷いながら話続ける


「日々の武芸の鍛練とか魔力移動の修練は欠かすつもりは有りませんが。それ以外だとその時が来てみないと分かりませんね」

シルエットの言葉にユーリアも頷いている


「俺にはもう決められた欠かせない事柄が将来の予定表には書き込まれてしまってるんだよ。それは夏と冬に2日づつパトロンドのそれぞれの愛人と子供達と過ごすと言う事と、人魚の嫁達とそれぞれ年に3回づつ共に過ごす日を作ると言う事と、シルエットと年に24日を共に過ごす事も、ユーリアと年に24日を共に過ごす事も。戦争とか災厄の対応以外では変更されない確定事項として記入されてるんだ。保母さん達を愛人にすると決めたあの日からね」


「「そ、それは」」

何を言えば良いのか言葉が浮かばず困惑顔の二人の言葉が重なった


多分俺の考え方は誰にも理解出来ないかも知れない、プラパンのアラミスが言ってた飼い殺しで放置するのが罷り通る世界なのだから。俺にも多少の嗜好の偏りが有るのは理解しているが、俺にとってはそんな事柄より愛人達の笑顔の方が優先度が圧倒的に高い。

これは俺の本心だし、決してユーリアのお聞き入れ出来ません発言に恐怖して予防線を張ったのでは無いです・・多分


「わたくしは娘達をパトロンドに帰した後は、金銭的な援助と保護を与えるのみで終わるものだと思っておりました。確かにガンジー様が年に2回と言えども通われて共に過ごされれば、ガンジー様の心使いと愛情を感じられない者はいないでしょうから。更に絆は深まるものと考えられますが、ガンジー様はそれで宜しいのですか?」

シルエットに宜しいのですか?と言われてもねえ


「これは俺の性格と言うか生き方その物だから、打算も計算も入って無いよ。自分がこんなふうになるのが解ってたから逃げ回ってたんだしね」

笑いながら答えるしかありません


「ガンジー様のお考えを伺って納得は致しましたが。それでもお願いしたい事がごさいますわ」

ユーリアさん顔が怖いのですが・・


「な、何かな」


「これはガンジー様が御隠れになった後に起こりうる問題への対処として必要だと思うが故に申しますの。対王家についてお考え頂きたいのですわ」


「対王家と言うと?」


「王家の者達が事情も無く意に添わぬ者達を放置するとは、お考えになりませんわよね。わたくしが心配致しますのは、次次世代以降に王家が人魚国を排する動きをした時の事ですの。完全な人魚国派が王国の南部だけでは不安が残りませんこと、勿論南部に関しましてはわたくしが精一杯努力させて頂きますわ」


確かに爺ちゃんズの居ないモンデールとカンデールは動かないかも知れないな・・神殿騎士団は当然動かないし、マルトークもどうなるか


戦争の可能性は否定できないな・・


「で、ユーリアはどうしろと言うのかな」


「北のロアンヌのエリーゼ様を愛人になさいませ」

ユーリアさん、いきなり槍を突き付けられたような気分ですよ~


「それは無理が有るだろ、相手は公爵令嬢だぞ」


「ガンジー様がお相手ならお喜びになる事は有っても、お困りになる事等ございませんわ。わたくしが保証致します」


「どう言う事だ?」


「パトロンドへ人質として赴かれたのです、当然向けられる視線も決まっておりますわ。お爺様のお耳にも届いたらしく、民達の為とは言えど不憫な事よな。と仰られていました」


まともな結婚は望めない風聞が流れてるそうです。噂だけで人が死ぬ世界・・貴族とは面倒なものですね


「公爵領を乗っとれって言うのか?」


「その必要はございませんわ、エリーゼ様がガンジー様に心酔して。ガンジー様の夢を叶えたいと願うのは当然の事ですもの」

ユーリアさん、俺を過大評価してません?


「俺の拒否権はどうなるんだ?」


「存在致しません!」

怖いんですけどユーリアさん


「わたくしもユーリア様の意見に賛成致します」

シルエット迄・・


「解ったよ!頼むからこれ以上は増やさないでくれよ」

そう言って俯いて頭を抱えた


俺の未来は過酷な御機嫌伺いに奔走する未来しか想像出来ないが、子供達の顔を見て一緒に遊べると言う幸せな時間も同時に存在するのだと自分自身を無理矢理納得させた

今回も下書き無しでプロットも作らず成り行きで書き綴って参りますので、様々なお見苦しい点はご容赦下さいm(__)m

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