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ガンジー(元爺)サーガ  作者: タマ
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部下達の明日2

男の子達の装備が出来上がり、モンスター領域へ向かう事にしたのだが。何故かユーリアも混じっている、よくウエイン爺ちゃんが許可を出したなと聞いたら


「最近は3本に1本は、わたくしがお取りしますのよ」


だそうです・・爺ちゃんも年には勝てないか。と思ったが、以外とユーリアが良い動きをする。成人して更に努力を重ねたのだろう・・会話ばかりで剣の上達具合を見て無かった俺の怠慢だな


9名全員に、矢を一当てさせて待機させて。俺が魔弾で仕止め、剥ぎ取りを任せて次を狩る。ユーリアは男の子達の護衛に回ってくれている


金髪縦ロールの本物のお姫様が、武装して護衛している光景はベルバラをイメージさせるには十分だな


朝から日が傾く迄狩り続け、クライムの海岸に戻った。全員が位階の上がる激痛に襲われるのはほぼ確定だから、人魚達に介抱を頼む


「メイリン、男の子達が人魚達に襲われないように見ていてくれるか」


「はい、その間に膝枕は要りませんか?」


「いや今日は良い、宜しく頼むな」


そう言って海岸を後にした。もう直ぐ秋だ、今回も4人の娘達と子供を作らないといけない。準備も兼ねて情を交わさないと可哀想だと思ってしまう・・未だに女性達を子を産む道具の様に扱うこの世界の感覚には馴染めない


翌朝海岸に行くと、全員が痛みを訴えたが。特に3人程が酷く辛そうだったとメイリンが教えてくれた。飛び越し位階の痛みは知ってるが、耐えて貰おう自分の為だ。相変わらず男性相手だと容赦が無いガンジーである


朝一から岬を回った砂浜に、火炎魔法の絨毯爆撃をしてから。男の子達を引き連れモンスターを狩る日々を続け、剥ぎ取った素材はモスタウンに獣人達に運んで貰って換金した。ショボイ素材はカジャが使ってくれないのだ


俺が狩りに連れて行っても位階が上がらなくなったので、ミニラとバトンタッチする。初日に叫び声を上げて飛び立つのはお約束だ


ミニラとのパワーレベリングが終わったら、午前中はウエイン爺ちゃんが槍の指南を付け始めた。当然ユーリアも混じっている


午後には海岸で、ヤールーとリンリンとメイリンが剣の相手をしている。贅沢な授業だが、先生達はかなり厳しい。頑張って貰おう


男の子達が来て2ヶ月が過ぎ、性格も人柄も分かって来た。素直な良い男の子達だ、人魚国に忠誠を誓えるかを聞いて。全員が誓うと答えたので、自分の子供以外には教えない事も誓わせてから魔力移動を教え込んだ。


殆んど年の変わらない俺が男の子達と呼ぶのは変だが、中身が違うので我慢して貰うしか無いな


海岸への火炎魔法の絨毯爆撃が日課になって3ヶ月、俺とミニラで狩りを始めた。ミニラが狩ったモンスターの半分以上をミニラのお腹に収納し、俺が狩ったモンスターを9人の男の子達が剥ぎ取って行く 


そんな日を続けている内に、俺の位階が一つ上がった。最近分かった事なのだが、桁が上がると基礎能力が極端に上がり。位階が上がる度に処理能力が追い付いて行く。そんな気がする


2月に入りビクトリア達が子供を産んで、俺は又干からびている・・あのうめき声に馴れろと言うのは無理だ


モンスター領域のモンスターもかなり減らしたので、父ちゃんに頼んで騎士と兵士達1千名と木こり達を居るだけ出して貰った。木こり達は36人居たが、足りないので旧ギャルソンのモンデール領とカンデール領にも応援を頼んだ


「父上、兵士達と木こり達の賃金は如何致しましょうか?」


「材木を此方で使って良いなら、十分採算が取れてお釣りが出るくらいだよ。必要なら渡すがどうする?」


クライムは更に進化増大中だ、今ではクライムの町からモスタウンの近くまで民家で埋まり、農地が無くなりつつ有る。人口も爆発的に増えて産業形態も激変した。材木は幾ら有っても足りないらしい


「好きに使って下さって結構です」


それで賄えるなら任せて仕舞えば良いと、相変わらずの丸投げ大好きを発動した


モンスター領域の開拓の仕方はパトロンドの書庫で学んだ通りに実行する、まずモンスター領域に入り込んだ所の木を伐採して森を分断した後に全ての木を伐採する、今はまだ分断の段階だ。北に後1キロ進めばグリフォンの棲息地の岩山だが、先日のパワーレベリングでかなりの数を狩ったので、姿が見えない


春が来て俺は18才になった。分断作業もかなり進んだが、川まではまだまだ遠い・・昔このローレシアを開拓した者達はどれ程の努力を積み重ねたのだろうと考えた


何処で聞き付けたのか、クレスタのシモンが多数の木こり達を集めて送ってくれた。メリーナ姉さんの子供が7月で1才になるから見に来いとの言葉を添えて。父ちゃんから子供が産まれたと言うのは聞いて知っていたが、時間が無かったと言うのは言い訳で忘れていたのだ・・


少しづつ噂を聞いて集まった木こり達が増えていたのだが、クレスタから送られた多数の木こり達を合わせると一挙に300人に増えた。父ちゃんも兵士達を1千から2千に増やしてくれたので、森の分断のペースが俄然上がったのは言うまでも無い


ひたすらモンスターを倒し、伐採した木をミニラと運んで働き続け。7月の半ば頃に川まで森の分断が出来上がった、後は分断された森の木を斬り倒せば良いだけだが、数年は掛かりそうだ


俺は約束を果たす為に、パトロンドへ向かう。船を曳くのはミニラエンジングレードup。虎族の桟橋に船を停めて、一気に空を飛んでライオスの王城の練兵場に降りた


王への謁見を頼み、王の私室へ通された


「久し振りだなゴロウ、その後貧民街でゴタゴタは起こってないか」


「ああ、久し振りだな。狸とボスの首が効いたのか大人しいもんだぞ」

 

「それは良かった、一つ頼みが有るんだが。聞いてくれるよな!」


「な、なんだいきなり。聞ける事と聞けん事が有る事くらいわかるだろう」


「そんな無茶な頼みじゃないから安心しろ、牧場の子供達と奴隷達を譲って欲しい」


「なんだそんな事か、構わん連れて行って良いぞ。だが突然どうしたんだ?」


「今回、モンスターの領域を開拓してな。人が住める土地を作ったんだ、子供達には教育もしてやりたいしな」


「そう言う事か、お前ならばモンスター領域の開拓ごとき何の造作も要らぬだろうからな。引き取ってくれるなら経費の節約にもなるから有り難いぞ。何なら国中の奴隷を連れて帰るか?」


「お前は又そんな軋轢を生むような事を言う。それはしないが、奴隷に子供が産まれたら相場より高い値段で引き取るってのはどうだ?」


「お前は本当に子供好きだな、良かろう爺さん達に通達を出すように伝える」


「あくまでも任意だからな、強制はさせるなよ。奴隷問題は時間が必要なんだ。もし譲りたい者が現れたらトラサーンに引き取らせてくれるか」


「分かっている、任せておけ。それとクリスの顔を見て行ってやってくれ、淋しそうにしておるぞ」


そう言われては仕方が無いので、クリスの館に向かった


「そこな薄情者は友に顔も見せず、いったい何をしておったのかのお」


「そう言うなよ姫さん、モンスター領域の開拓と子作りに忙しかったんだよ」


「何?子作りじゃと、シルエットに子が出来たのか?」


「ああ、1才半になったな。姫さんの騎士の狐族の妹も子が産まれて1才になるぞ」


「なんじゃと、タルマルモールにも子が産まれたのか。それはめでたいのじゃ、誰かタルマルムーンを呼ぶのじゃ」


ワイワイ騒ぎだしたクリス達に


「俺は牧場の子供達を引き取りに行かないといけない、姫さん達も遊びに来たいなら連れて帰ってやるぞ」


「真なのか?ならば行くのじゃ、行かないでなるものか。何処にゆけばよいのじゃ?」


「虎族のコリンヌの館で待ってろ、子供達を連れてそこに向かうから。2日も有れば着くだろう」


そう言ってクリスの館を後にして、牧場の子供達の元へ向かった


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