決心
日が傾いて来たので帰ろうかと考えるも
少し不安だ...
多分ミニラだけだと生きられない
町に連れて行っても
ミニラが勝手に町に来ても
偶然そのタイミングで親が来たらクライムの町は全滅だし困った...
考えながら歩いてると後ろをトコトコ追いて来る
助けられたのが解ってるのか?
依存状態なのか?
餌さが貰える相手と思ってるのか?
全く解らない...
もう直ぐ町が見えて来るけど悩み中
心の中は決まってるけど覚悟が未だ出来てない
取り合えず今は使われてない小屋に入り
ミニラの夜食用に焼いたイカーンを出すと、やっぱり
上を向いて口を開けた姿勢になる
前世で見た餌さを催促する鳥の雛の映像が浮かんで笑えた
満足したのか眠そうにするので
首を撫でてると寝てくれたので慌てて外に出て
戸を閉めて関貫を下ろして走り出す
館に駆け込んで爺ちゃんの部屋をノックする
「入れ」
「お祖父様、御相談が有ります」
部屋に入るなり言葉を伝えた
「どうしたのじゃ?」
「説明は後で、兎に角一緒に来て頂けませんか」
「解った」
急いで駆け出す2人
「お祖父様、驚いたり大声を出したりしないようにお願い致します」
小屋の戸を開ける前に声を掛けると
「何を大層な、些少の事で驚いたりせぬわ!」
少し不満そうな声音が...
些少でも大層でも無く大事何ですけど...
戸を開けると中から
「ミュー」って鳴き声が聞こえて
寝てたはずのミニラがトコトコ出て来る
「な、なんじゃこ、これは!」
まあ...驚くなって方が無理だよね
「ドラゴンの幼体ですが」
「それは解っておるわ!何処から連れて来たと聞いておる」
「海岸でイカーンに襲われておりました」
「どう致す所存なのじゃ?」
「面倒を見ようかと思っております」
「どうなるか、解っておるのか?」
「はい、まず町では飼えませんし人里近くも無理かと」
「それを解っていながら面倒を見ると申すか?」
「はい、もし死ねば。親が訪れた時は周辺全てが壊滅かと思われますゆえ」
「お前が一人で背負うと言うか」
「御許し頂けるのなら」
「ならん!と申したらどうするのじゃ?」
「クライム領には二度と戻らぬかと」
「そこまでの覚悟か...」
「申し訳ありません、お祖父様」
「背負わせてすまぬの....」
「家族への言い訳はお願い致します、明朝は海岸に居りますので父上と御一緒に来て頂けるものと思っております」
「あれも譲らぬであろうからの、解った。気を付けるのじゃぞ!」
「はい、それではお祖父様おやすみなさい」
爺ちゃんの後ろ姿が少し力無く感じるけど仕方ないよね...
「ミニラ、行くよ」
「ミュー」
歩き始めた俺の後をトコトコついて来る
丸いドラコン...




