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3.能力テスト(身体能力編)

「じゃあまずは身体能力のテストを行うから全員位置につけ」


オッチャンがそういうと俺たちは全員横並びで一列にならんだ。


身体能力では【50メートル走】【持久走】【垂直跳び】【砲丸投げ】【反復横跳び】【組手】の6つを行う。

ちなみに10段階評価で1は【普通】を意味している。

つまり総合の合計が高いほど超人ということになる。


オッチャンの掛け声とともにテストは始まった。


「じゃあ50メートル走からはじめるぞ。よーい…ドン」


◇結果◇

アレックス   7点

エスト     1点

ナナ      1点

マリア     10点

ロイ      8点



「次は持久走だ」


◇結果◇

アレックス   3点

エスト     1点

ナナ      2点

マリア     10点

ロイ      10点


「次、垂直跳び」


◇結果◇

アレックス   8点

エスト     1点

ナナ      3点

マリア     10点

ロイ      10点


「次、砲丸投げ」


◇結果◇

アレックス   3点

エスト     1点

ナナ      1点

マリア     10点

ロイ      9点



「次、反復横跳び」


◇結果◇

アレックス   5点

エスト     1点

ナナ      2点

マリア     10点

ロイ      9点



「くそ。この運動バカが」


「うるさい。勝てないからってひがまないの。悔しかったら一回でもマリアに勝ってみなよ」


ロイがマリアに嫌味を言ったがマリアに一蹴される。


「私は魔法で君たちを上回るから覚悟していたまえ」


「「負けない(ぞ)」」


アレックスの挑発に反発するようにロイとマリアが言った。


この3人は負けず嫌いである。



「…エストくん大丈夫?」


「あぁ、大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。ナナこそ大丈夫か?」


「…私は大丈夫。」


「次は…組手だな。お互いがんばろう」


ナナは僕と同じで身体能力は低いから肩で息をしているのを見て心配してくれている。

僕もナナを心配していたが、次は組手だから気が滅入る…俺とナナの身体能力は一般レベルにちかいから…。



----現在の合計得点-----


アレックス   26点

エスト     5点

ナナ      9点

マリア     50点

ロイ      46点


-----------------------




「次は組手だ。まずはマリアとロイ。次にエストとナナ。最後にアレックスともう一度マリアの組み合わせでやるぞ」


マリアとロイが向き合って構えている。


「制限時間は15分。相手に参ったといわせるか3回ダウンさせた方の勝ちだ。あとは俺が判断するからいいな?」


「「はい」」


オッチャンの説明に二人は返事をしているがすでに戦闘モードだ。



「では、はじめ!!」



試合初めの合図とともに二人が消えたと思ったら、衝撃波がこちらまで飛んできた。

マリアとロイはお互いに拳を突出している。ピクリとも動かない。


マリアの右足がロイの顔面めがけて飛んでいくが右腕でガード。

ロイが回転しながら回し蹴りを繰り出したがマリアはジャンプしてよけた。

それから数分間はお互い決定打に欠けた攻防を繰り返していたが、勝負は一瞬で決まった。


「ロイ。もう時間ないからそろそろ本気で行くね」

「なっ…ぐはぁっっっ」


マリアが本気で行くといった瞬間にロイがうずくまっていた。


「今、見えたか?」


「…全然」


双子がそんな会話をしているがそれはごもっともだ。

マリアの本気の速度は音速を超えているかもしれない…。

いつもマリアの練習相手をしている僕はかろうじてマリアの姿を目で追うことができた。


練習相手といっても毎日ぼこぼこにされているだけだが…。

最後のマリアは全速力で突っ込んだ勢いを利用してロイに渾身のパンチをみぞおちにぶち込んだ。


「そこまでだ」


「エスト~。マリアが勝ったよー」


オッチャンが試合終了を告げると満面の笑みでマリアがピースして僕のほうに駆け寄ってきた。


「次はナナとエストだね。エスト…怪我しないようにね」


「あぁ、ありがとう」


女の子のマリアに心配されている僕っていったい…まぁ理由はわかるけどね。



「次はエストとナナだな。準備はいいか?」


「「はい」」




勝負は一瞬で決まった。


「そこまでだ。勝者ナナ」


「…エストくん大丈夫ですか?」


「あぁ…。大丈夫だよ」



マリアのおかげで目で相手を追うことはできるし、身体も丈夫になってるはずだったが…

さすがは【神の子】の一人である瞬時に僕の背後に回り込み首に手刀一発。

何とか気絶しないように避けるのが精いっぱいで、立つことはできなかった。

情けない。



「よーし。最後はマリアとアレックスだ。準備いいか?」


「いつでもいいよー」


「ふっ。そんな余裕でいられるのも今のうちさ」


マリアが軽い口調で言うとアレックスは前髪をかき分けながら答える。

うざいなぁ。前髪切れよといつも思う。


「よし。マリアは本気出すなよ。では、はじめ」


「いくよー」


「私の力を見せてやる」



15分後…。


「勝者マリア」


マリアはずっとよけたりガードするのみでアレックスの全力を完全に掌握していた。

アレックスは常に全力で攻撃していたからわずか15分でスタミナ切れに陥っていたが、相手が僕だったらアレックスの一発をもらっただけでノックアウトだ。


「アレックス強くなったね。全力でガードしないとかなり危なかったよ」


「それでも致命傷も与えられないなんて、私もまだまだだな。さすがマリアだよ」


マリアとアレックスは互いに握手していた。


こうして午前中の身体能力テストは無事に終わった。



「午前中はこれで終わりだ。休憩の後は魔力テストだからな、しっかり休憩しておけよ。では1時間休憩ののちまたここに集合だ。」


オッチャンがそういったのち僕たちは昼ご飯を食べ始めた。

午後のテストも僕には憂鬱で仕方ない。



--- 身体能力終了時結果 ---


アレックス   34点

エスト     7点

ナナ      16点

マリア     60点

ロイ      55点


---------------------------


組手の点数はナナの一撃を受けて気絶しなかったということで2点もらえたが、それでも僕はほかのみんなに比べて点数が低すぎる。

午後は少しでも高得点をとれるようにしなくちゃ。。


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