【叩かれる理由はたぶん……】
試合に出て
ピッチの中で普通にプレーしているにも関わらず
何故か酷評を受けることになる
サッカー選手として
真っ先に思い浮かぶのは
ペルージャ時代のバローニオ
なのでありますが
イタリアの名門クラブに所属しています
日本人サッカー選手も
似たような状況。
試合に勝ったにも関わらず
勝ち越し
逃げ切り態勢へと
チームが舵を切るまで
ピッチ上でプレーしていたにも関わらず
5.5から6の採点でありますので
及第点は与えられているのではありますが
記事に書かれている内容は
あまり芳しいモノでは無い……。
このような選手
と言うのは
どの時代にも居るモノでありまして
その代表格
と言えるのが
実は今。
日本人選手が所属しています
イタリアのクラブを率いている監督御自身でありまして。
ディフェンスの要であり
かつ
(隅を強く蹴ることにより
ボールを凹ませ
超高速変化球のフリーキックを得意としていたため
アウェイでの試合の際、
極力空気が入っていないボールが用意されていたほどの)
フリーキックの名手として
名を馳せていました
現役時代であったのでありましたが
記事に出て来る内容は
不当とも思えるようなモノでありました。
ありましたが
その記事を書かれました記者のかたが
今の監督であります
当時。現役時代のその選手に近づいて来まして
こっそり述べられたのは
(もしあなたがイタリア人であったら
ベタホメしています。)
と言うモノでありました。
彼の国籍は旧ユーゴ。
今は分裂しました国の1つでありますセルビア。
彼がイタリアで活躍した年代は
1990年代から2000年代。
この年代は
ちょうどユーゴの内戦により
1つの国に
様々な国境線が引かれることになる時代でありました
激動の時代に
彼はイタリアでプレーをしていました。
その中で
特に衝突が激しかったのが
クロアチアとセルビアでありまして
共に似たようなことをやっています。
ほぼ同じことをやっているにも関わらず
一方的に
悪者扱いされましたのが
彼の国籍であります
セルビアでありまして
その理由は何であったのか?
定かではありませんが
1つだけ理由を挙げるとするのでありましたら
セルビアは東方正教会の民族であるのに対しまして
クロアチアは西側諸国同様カトリックを信仰する民族であったこと。
そのため
たとえクロアチアが
自身の正統性を証明するために
ナチスドイツと協力して建てられました
クロアチア独立国を用いることになりましても
日本含め世界全土に伝わった報道
=アメリカ・西欧からの報道により
セルビア人が一方的に悪者とされてしまった。
そんな時代。
イタリアで活躍していましたのが
今。日本人選手がプレーする
イタリアのクラブを率いる監督の
現役時代の姿でありました。
(もっとも監督は
クロアチア人とセルビア人の間に生まれたハーフであり、
先祖まで遡りますと
イスラム教徒のかたもいらっしゃるのでありますが……)
一方、日本人選手に対し
厳しい視線が注がれていますのは
監督のような
出身民族が起因しているモノでは無く、
たぶんでありますが
(……背番号に問題があることが想像されます。)
真面目に取り組まれていることに関しましては
チームスタッフ。
マスコミのかた含め
認められているのでありますが
彼の背番号が10である。
と言うことを考えますと
それだけではモノ足りない。
どうしても
試合を決めるプレーが期待されることになる……。
これが
自陣ゴール前のファンタジスタこと
ムンタリの付けていた背番号でありましたら
今頃。
称賛の嵐が巻き起こっていることが想像されるのでありますが
そのことを承知の上で選択された
と思われますので
良い意味で期待を裏切る活躍をされることを願いつつ
試合を拝見させて頂いております。