表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

弱気な犬

 うーん……。


 私が買っている犬はどうにも気が弱い。


 他所の所の犬は皆、獲物は確実に仕留めてくると言うのに、私が買っている犬は獲物を仕留めたことが一度もない。


 憶病な性格だからか、獲物まで迫っても、後一歩の所で仕留めそこなってしまう。


 他の飼い主にそれとなく相談してみたが、臆病な性格の犬はなかなかいない。何度も狩りをすればいいと言われたが、既に何度も失敗しているので、上手くいきそうな気もしない……。


 試しにトレーナーに頼んでみるも、あまりにも憶病なので匙を投げられてしまうときたもんだ。


 どうしたもんかと思っていると、犬が私の近くまで寄ってきて弱弱しくもワンと吼えた。私はジッと犬の目を見ると、その目の中にはやる気の炎が垣間見えた。


 憶病ながらも、やる気だけはあるようだ。


 ……そうだな、この犬も好きで憶病なわけではないんだ。いつか、結果を残してくれるだろう。


 それまで気長に待ってみるのもいいかもしれないな。他所は他所、家は家と言うし。


 ん? 


 どうやら、また獲物が時を超えてきたようだ。


 今回も上手くいくかどうかはわからないが犬の出番だ。


 よし、行け!


 獲物を仕留めてこい!


ティンダロスの猟犬は厳密には犬ではないけど、ほとんどの小説で猟犬の形をしていることになってますね

私も猟犬の姿の方がかっこいいと思います

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ