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1話:輪廻のセカイ
「参った、オレの負けだよ」
勝ったらしい。
「オレは、佐神美狗里。キミの曽祖父と戦った《終焉》だよ」
俺の曽祖父と……。
「ショーキに似てるな。ふふふ。まあいいわ。少し、手を出して頂戴」
俺は、手を出す。すると、酷い痛みが過ぎる。
俺の左腕に、黒い渦のようなものが現れる。これが《輪廻》か。
「それを使えば、あなたの行きたい世界にいけるわ」
――モミジのいる世界に行きたい。
次に瞬きをしたとき、俺は、水色のセカイにいた。ここは、《輪廻のセカイ》。ここを通れば、モミジの元へたどり着ける。それと同時に《終焉》のいる世界だ。戦いに巻き込まれるだろう。それでもいい。
俺は、決戦の地へと一歩足を踏み入れた。




