2話:モミジのセカイ
夜、俺は、眠りについた。すると、花畑のような場所に立っている。ここは、夢の中、か?
「あら、ヒノキくん」
天使の微笑み。そう、称するに相応しい笑顔。それは、モミジだった。
「モミジ?」
「なぁに」
満面の笑み。昨日と変わらない綺麗な髪。可愛らしい顔。可愛い、可愛い、可愛い、可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いかわ……。危ない。可愛いだけで思考が埋め尽くされるところだった。
「なあ、ここは夢の中なのか?」
「夢、とは、ちょっと違うかな。ここは、《輪廻のセカイ》に私の手を加えた私のセカイだよ」
モミジのセカイ?それよりも引っかかる言葉。
「《輪廻のセカイ》?」
「《輪廻》と言う魔法によって、多次元世界をつなぐときにできるのが《輪廻のセカイ》」
「じゃあ、モミジは、《輪廻》って魔法が遣えるのか?」
俺は、瑠璃さんが調べている《輪廻による無限ループ理論について》と言う資料を思い出した。
「ううん。私は、性質がちょっと特殊だから」
「特殊?」
「そうなの。私は、他世界にいる自分と記憶を共有できるの。だから、《輪廻のセカイ》にいるの」
待てよ。だとしたら、俺は、なんでここにいるんだ。
「ヒノキくんがここにいるのはね、多分ご先祖さまのせいだよ」
先祖?また、人間じゃないとかどうとかか?
「少し、触らせてもらうね」
そういって、モミジが俺の額に手を当てる。ほのかに温かい手が俺の額に触れた瞬間、俺は感動していた。こんな美少女に触られるなんて。あれ?俺、こんなキャラだったっけ?
「うん?これは……」
モミジが、首を傾げる。可愛い。
「多分、これ、かな。えっと。ヒノキくんのお爺ちゃんが《輪廻》を継いでるみたい。だから、ヒノキくんもここに来れたんだと思うよ」
爺ちゃん!婆ちゃんが人外で、爺ちゃんは、他世界渡航者かよ!すげぇな、おい!俺って化け物なんじゃねえの。いや、人外から生まれても男は、普通の人間になるらしいし、普通何だけども。
「でも、お爺ちゃんに感謝だね。こうして、ヒノキくんに会えたし」
にこりと微笑む。可愛い。これが恋!ってくらい、俺の心臓がバクバク言ってる。
「今日はここまでみたいだね。じゃ、また明日」
手を振るモミジに、手を振り返す。




