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魔法-夜と剣-  作者: ぴーちぷりん(せす)
天月家《聖剱》
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5話:白黒螺旋

 眩い光によって晴れた雲だが、またすぐに戻ってしまった。やはりあの鬼をどうにかするまで、雲はどうにもならないようだ。しかし、あの鬼を封印するほどの力は、もうないだろう。鬼の封印とやらは、曾祖母が施した顕現結界のようなもの。


 顕現結界とは、名の通り、結界を顕現させるタイプの結界である。明剱自体が、結界となり、結界の象徴としていた。それが一度取り払われれば、もう一度結界を張ることは不可能になる。今度は、完全に消し去るしか術はないのだ。


 明剱が光を増す。そして、俺を包み込んだ。


 ここはどこだ。最初に思ったのがそれ。真っ白な空間に俺は、一人たたずんでいたのだ。

「ここは、《聖劔―明剱》の中に封じ込められた記憶の世界」

声に振り向いた。そこにいたのは、二十代くらいの鮮やかな朱色がかった銀髪を持つ女性。まさしく、曾祖母。

「ここにたどり着いたと言うことは、貴方は、私の血を引いた人間。貴方は、孫?それとも曾孫?」

「曾孫だよ」

俺は、答える。すると、曾祖母は、にこやかに微笑んだ。

「そう、貴方は、(シリウス)の方の家系ね。良かった、あの子もきちんとお嫁にもらえたのね」

懐かしむような目をしてから、俺に目を戻した。

「それで、ここに来たと言うことは、あの人、ううん、鬼が解放されてしまったのよね」

状況は分かっているようだ。おそらく、鬼が解放されたら、血を引くものがこちらに来るように設定されていたのだろう。

「今から、一度だけ使える、あの人を倒す魔法を教えるわ」

そういった瞬間、明剱が最高峰の光を放つ。

「私の魔力を注いだわ。そちらの黒い剣にもね」

夜剱も漆黒の光を放つ。二刀の光が交じり合い、黒と白のスパイラルが出来上がる。

「じゃあ、頑張ってね。あの人を頼んだわよ」


 曾祖母に見送られ、元に戻る。瞬間、二刀の光が俺を包む。俺を中心に白と黒の螺旋が宙へと伸びる。


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