終話:一件落着
その翌朝。俺と美希は、眠い目を擦りながら学校に登校する羽目になった。ふらつきながらも、教室までたどり着くと、机に突っ伏し、睡眠体制に入った。
「おはよ、四之宮くん。眠そうだね」
「ふぇぁあ~」
返事の代わりにでっかい欠伸が出た。そして、虚ろ気に睡魔に身を委ねようとした。しかし、それは、思わぬものに阻害されてしまった。うまい具合に消しゴムが、頭に当たったのだ。まったく、誰だろうかと、周りを見渡すと、美希が投げたようだった。
「何だよ、美希。眠いんだよ」
「眠いのはお互い様でしょ。くぁあ~」
言葉を放ちながらも、小さく欠伸する。御影は、そんな俺等の様子を見ながら疑問らしきものをぶつけてきた。
「なんで、揃って眠そうなんだい?昨日何か、深夜番組でもやっていたかな?」
「そんなんじゃねぇよ…。第一、俺は深夜番組は見ない主義なんだ」
俺は、深夜番組(どのあたりまでが深夜に分類されるのかは分からないが)は見ない。というか、テレビ自体滅多に見ないのだ。因みに、瑠璃さんは、夜遅くまでアニメを見ている。
「じゃあ、なんだい?二人は、夜に密会でもしていたのかな?」
興味ありげに御影は問いかける。が、俺は、答える気力もなく、適当にあしらう。
「密会って、そんなことしてねぇよ。普通にあったんだよ。そしたら、変な奴等とか、美希の親父さんとかに遭遇して、昨日は寝てないんだよ」
昼休み。俺は、朝の発言から、いろいろといわれる羽目になったが、美希からは、自業自得だと、なぜだか、少し嬉しそうにいったのであった。
因みに、ひとつ付け加えるなら、美希は、家の騒動はかたが着いたが、しばらくは、この地に残るそうだ。
これが、《炎魔》と《水素》の戦いの顛末である。




