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トランス・デバイス TSメカ娘戦闘団の異世界冒険開拓記  作者: EPIC
第2章:「航空作戦、和の地にて」
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Task14:「和の島と、妖龍騒動」

和風な島で航空作戦編、突入。

 特動隊の基地を中心とする「特別活動区」が定め置かれているのは、この異世界の惑星に存在する一つの大きな大陸。

 その中心よりおおよそ北西側に寄った地域地点になる。


 その周辺に存在する国々やコミュニティと、特動隊は交流交友を持ち築き始めていのだが。

 ある優先度合いの高い事態、状況から。特動隊 航空飛行班の一個バディ、門手と呉市のペアは。

 その一つに急遽派遣されて訪れていた。



 そこは大陸北西部にある海岸から、少し離れた海域に浮かぶ離島。

 「カナタ」と呼ばれる小さな島、諸島群。


 この「カナタ」の島は、この大陸より海を越えて遠く離れた地に「シンム」と言う名の国が、大陸の国々・コミュニティとの貿易交流のための拠点を持つ場所であり。

 そしてどうにもそのシンムの国は、昔、江戸後期から明治初期程の日本に酷似した文化形態を持つらしく。

 カナタの島には、いわゆる「和風」な文化景色が広がっていた。


 そのカナタの島の存在を知っての接触から。日本、特動隊との交流交友が始まったのはまだ数週間前から。

 カナタの島に交流のために派遣された先遣隊は、当初の段階ではその昔の日本に酷似した文化形態の景色に、驚きつつも興味を引かれたが。

 しかし。

 それから間もなく知る事となった、このカナタの島を取り巻く現状の状況、事態が。

 先遣隊、特動隊を、お気楽な物見雄山気分でいることを認めなかった。



 場所は、そのカナタの島でも各機関や施設が集まり栄える中心部。

 その一角一点には、特動隊、日本政府が借り受けることができた建物施設があり。そこは現在出張所、簡易的な大使館の機能を担う場所として使用されている。


「――ヤマタノオロチだぁ?」


 その建物内の一室、出張所の長を務める職員の執務室で。

 そんな声を上げたのは、金髪が映えるモデルのような美少女。しかし中身は男性である特動隊 飛行班の要員、門手だ。


 併せて隣には茶髪ポニーテールのギャルのような美少女。しかしやはり正体は男性の、同飛行班の呉市の姿もある。


 今にあって室内で机を挟んで、門手と呉市が、出張所の長である灘という外務省職員と対面している。

 ちなみに門手と呉市にあっては、今はまたそれぞれの美少女の身体に濃紺色のピッチリデバイススーツを纏う姿。

 また、灘にあっては今こそ男性の姿体だが、彼も預かり持たされた護身火器を用いる際には、美麗な美女に変貌する身であった。


「正確には異なる物のようだが、しかし大分『ヤマタノオロチ伝説』類似した伝承に見えるな。こちらでは、『ヤガシラノヒリュウ』という名称で呼ばれているらしい」

「どっちにせよ、トンデモだぜ」


 そんな今上がったそんな門手の声に。

 灘からは、そんな何かの名称を含めた言葉での補足説明が返される。だがそれにまた門手が返したのは、皮肉な色を込めての反応の言葉。


「どうあれ、この島はその存在に脅かされているんだな?」


 その門手の声に続いて。呉市が紡いだのは、手元の机の上に視線を落としながらそんな言葉。


 三名が挟む机の上には、何か古びた「巻物」が広げて置かれている。それは島の役所より提供された「資料」の一つ。

 それに描かれていたのは、複数の頭、首を持つ爬虫類のような。

いや、『龍』のような生き物であった――



 現在。カナタの島は、ある「大型生物」の脅威に晒されているらしかった。

 それこそ今に見た巻物に描かれた、多頭の龍のような生物。

 日本にも存在するヤマタノオロチ伝説のそれを連想させるその生物、詳しくはそれに飛行性能が加えられたようなそれは、この島にて『ヤガシラノヒリュウ』と呼ばれるものであるそうだ。


 昔よりこの島にては、伝承にてその存在が伝え知らされていたらしかった。

 しかし、この島が貿易交易の拠点として賑わい出してから。実際にそれが目撃され、実態が確認されたのはつい先日のこと。

 そしてそれが、カナタの島に影響被害を及ぼすようになったとのことだ。


 その『ヤガシラノヒリュウ』は、このカナタの島と諸島群を形成する、より北東の島々を根城とし。

 同種の龍族や、その北東の島々を住処とする『妖』の部族を配下として従え。

 『ヤガシラノヒリュウ』の御旗の元にその一団は、近隣に繰り出して漁船や連絡船、小島の住居集落などを襲い脅かし始めたのだという。


 当然島の役所機関などはこの事態を重く見て、早急な対応策へと乗り出していた。

 本国であるシンムの国より軍を、「武士団」を派遣してもらう調整などがすでに始まっているそうだ。。



「すでに、島のほうで動きは始まっているんだな」


 そんな存在があり、事態が起こっていることに少なからず驚いた門手に呉市だが。

 対策は始まっていることを知らされ、呉市は声を零してその顔から少し緊張を解く。


 明かせば門手と呉市はその事態の判明から、万一を鑑み。出張所職員の警護保護のために昨日に急派されて来たのだが。

 状況は楽観はできないが、少なくとも一刻を争うまでのものでは無いようであった。


「今朝早くに、追っかけで警備班を乗せた「やはぎ」が出向した。午後にはこちらに到着予定だ、私たちの体制もそれで補えるだろう」


 呉市の言葉に続け、灘がそう説明の言葉を紡ぐ。


 この異世界には特動隊の他に自衛隊のいくつかの部隊が、「接続」からの初動より今も派遣されており。

 それには何隻かの護衛艦も含まれ、こちらの世界で設けられられた港湾基地を拠点に活動しており。

 その内の一隻、もがみ型護衛艦のやはぎが。事態への対応から警備班を搭載し、すでにこちらに向かっていた。


 出張所、いや日本側の対応もそのようにまた進んでいた。


「そんなら、直接的なドンパチはなんとかなりそうか」


 その各状況事項から、今度は門手が言葉を零す。


「しかし……気がかりなのは、『生贄』騒動のほうだな――」


 だがまた次には、呉市がその美麗なギャル顔を、しかしやや険しい色に染めて。

 そんなあるワードを含めての、懸念の言葉を零した。



 現在の『ヤガシラノヒリュウ』騒動の最中で、島ではまた一つの問題が発生していた。


 どうにもかつて島には、その『ヤガシラノヒリュウ』の怒りを鎮め赦しを乞うために、『生娘を生贄に捧げる』などという風習があったそうで。

 なんと、島に古く昔よる住まう一部の住民たちがそれに倣い、先日に生贄を捧げる儀式を行ってしまったというのだ。


 島の役所、機関が騒動に追われ、その目を盗まれている最中に行為を許してしまったらしく。

 その生贄の白羽の矢を刺された娘が、『ヤガシラノヒリュウ』に連れていかれてしまったとのことであった。


 元より古くから島に住む住民たちは、古の風習に固着し、島の発展開発に賛同しない部分があったらしく。

 一方、村の役所機関はこの住民たちの行為を非難。そして関わった住民の一部を重要参考人として確保。

 今も悶着騒動が巻き起こっていた。



 呉市の今の言葉はその騒動事態について触れ。その連れ去られた生贄の娘というのを気にして案じてのものだ。


「こちらからは、何かしら動くんで?」

「協力できることが無いか、我々からも島の役所に話は向けてみるが。状況がどう動くかは正直読めないな」


 門手は灘に、そう自分等の動きを尋ねる言葉を向けるが。

 しかし色々な意味で驚きを含む出来事だ。島に間借りしているに過ぎない出張所、日本側としては状況を見るしかなく。

 灘は難しい色でそんな言葉を返した。

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