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おちてきた子
花のにおいがする。
イビト山にいたはずだが……ここはどこだろう?
黄色い花に囲まれている。
少しずつ思い出してきた。
そうだ、穴から落ちてきたんだ。
そう思い出しながら、少年はゆっくりと起き上がり、歩き始めた。
その少年は小柄な子どもで、肩までの短い茶色の髪をしている。
前髪はまっすぐ額にかかり、青地に紫の横縞が入った長袖のセーターと、濃い青のショートパンツを身につけていた。
その少年の名前は――フリスク。
フリスクの顔は無表情だ。
遠くに門が見える。
好奇心に駆られ、フリスクはその門へ向かって歩き出した




