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勇者はマモリたい  作者: 覧都
第1部

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第九十五話 優しい天才軍師

「エイリ、はやかったね」


「うほっ!! マモリさ……!?」


 エイリは満面の笑みで駆け寄って来て、抱きつこうとしましたがピタリと動きを止めました。

 視線が島津ヒサシさんの所で止まっています。


「おお、エイリ殿。お邪魔でしたな。申し訳ありませんな」


 ヒサシさんは、丁寧に頭をさげました。


「いっ、いいえ。そそっ、そんなことはありませんわ」


 エイリは真っ赤な顔をしています。


「ねえ、エイリ立派な橋だね。これを壊しちゃってもいいの?」


「はい。ここで間違いありません」


「ふふふ、こんな立派な橋を無許可で壊したら、テロリストにされて逮捕されそうです」


「マモリ様、すでにわたくし達はテロリストに認定されていますわ」


「じゃあ、遠慮無くいっちゃいましょうか」


「はい」


 橋は500メートル以上ありそうです。

 僕は、勇者の剣を抜きました。


「これなら、魔法を使わずに剣の力だけで破壊できそうです」


「えっ!!??」


 エイリとヒサシさんがそろって驚きました。


「2人とも見ていてください。これが、僕が力を込めて剣を振るということです」


 僕は垂直に勇者の剣を持ち、頭の上に持ち上げました。


「きゃあああああああぁぁぁーーーーー!!!!!!」

「うおっ!!」


 僕が剣を振り降ろすと、橋の上に衝撃波が真っ直ぐ進みます。

 エイリとヒサシさんが驚きの声を出しました。

 衝撃波が通り過ぎた後の橋が、バサバサ崩れて川に落ちていきます。

 ああ、エイリのスカートが、後ろから吹き込む風にあおられてひっくり返っています。

 中身が丸出しになっています。ヒサシさんが思わず顔を伏せました。

 エイリが恥ずかしそうにスカートをなおしました。


「すごいものですなあ。一瞬でしたなあ」


「ふふふ、次はユウキが呼んでいます」


「では、わたくしは次の橋にむかいますわ」


 エイリは、橋脚だけになった橋の残骸を見つめていた視線を、僕の顔に移して言いました。


「うん、たのみます」


 僕とヒサシさんはユウキの元に瞬間移動しました。






「えーー、皆さんはご存じ無いかも知れませんが、米の価格が高騰しています。ああ、申し遅れました。皆さんはご存じ無いかも知れませんが、私は元内閣総理大臣の大泉の息子の大泉退二郎です。この度米の価格など知りませんと言って更迭された農林水産大臣に変りまして、米の値段も知らない私が農林水産大臣に就任いたしました。米の高騰は何とかしないといけません。だからこそ何とかしないといけないのです」


 僕は、橋を落として地球防衛義勇軍の幸魂ガンネス倉庫支部に戻りました。

 テレビをボーーと見ていたら、緊急放送が入りました。

 どこかの高級料亭から放送しているようです。

 農林水産大臣が変ったようですね。


「こらーー、その蟹はわしの蟹じゃーー!!」


「首相、映っています」


「おお、そうか。こほん、米の高騰の原因が判明した。犯人はテロリスト共が買い占めたためじゃーー!! 糞テロリスト旧仲信作を捕まえろー、そうすれば米の値段は下がる。殺してでも良いから連れてこい。十億円くれてやるぞーー! おいっ!! こらーー!! その松阪牛もわしのじゃーー!!」


 そういうと、首相はくちゃくちゃ汚い食べ方で蟹の足を食べ始めました。


「ふむ、なかなか良いところをついておる。米は地球防衛義勇軍で買い占めておるからのう。しかし相変わらず汚い食い方じゃのう」


 長官が眉をひそめた。


「政府は何もわからずに責任をテロリストに押しつけたつもりでしょうけど、たまたま正解してしまったようですね」


 ノブコが言いました。

 僕はそんなノブコの声を聞いて感心しています。

 たいした軍師様だ。

 僕は歴史も少しは学んでいる。

 孔明や竹中重治も知っている。

 きっと、匹敵するほどの軍師様でしょう。


 明日の予想される戦いが、既にモニターに表示されています。

 真ん中の橋の手前に、アッガーノ王国軍が布陣して、それにコング軍が突っ込む戦いが想定されています。

 でも、それがすごいわけでは有りません。

 いったい、なんだとおもいますか?

 僕が何故ノブコをすごいと思っているのかというと、明日の戦いに僕が入っていないところです。

 僕の強さはコングより上です。

 それは見ていたので、ノブコも知っているはずです。


 では、なぜ僕が入っていないのでしょうか。

 忘れたのでしょうか。

 違いますよね。

 僕がアッガーノ王国人だと気がついているのです。

 だから、祖国の人間と戦わなくても良いように配慮してくれたのです。

 優しい采配です。


「あの、ノブコ。明日、僕は何をしたらいいのでしょうか。名前が入っていません」


「はい、マモリ様には手勢1000人をつれて、ミミイさんと都内に入ってもらいます。キュウトルピンクの格好で顔出しをして、のこされている都民の救助を御願いします。ユウキちゃんとエイリさんも同行してください」


 さすがですね。

 ユウキとエイリは、僕と一緒の方が安全です。

 完璧な策です。

 モニターの人数が、一番隊1000人、2番隊1000人、3番隊1000人になっているのが気になっていましたが、足りない1000人は救助隊だったようです。

 たぶん、金玉から離れても僕の近くにいれば、僕が金玉の変わりになるということがわかっているようですね。

 恐れ入りました。


「ねえ、隣の世界地図はなんですか」


 明日の作戦用のモニターの隣のモニターに世界地図がある。


「これは、今の世界の状況です。赤い部分が王国軍に占領された場所です」


 シノブさんが教えてくれました。

 見ると、アフリカだけが青色一色で、他の大陸には赤い部分が広がりつつあります。

 大都市がある場所から赤色が丸く広がっています。

 日本も東京が赤く塗られていました。

 だが日本の赤い部分が圧倒的に小さい。

 島国の貧乏都市だからこんなものとも言えますが、あまり目立って小さいと、優秀な司令官が派遣されるかも知れません。


 配信動画と八州テレビから、新たな情報が放送されました。

 それによると、幸魂市にむかう部隊には変更が有りませんが、西と東に向っている部隊に旅団が1つずつ追加されるようです。

 自衛隊が防衛ラインを構築して、ぞくぞく人員が集結している事に対抗するためということです。

 近々、こちらもぶつかれば激戦が予想されます。

 でも、最初に王国軍とぶつかるのは、地球防衛義勇軍になりそうです。


 ガンネスの巨大倉庫では、戦いの前の晩さんがはじまりました。

最後までお読み頂きありがとうございます。


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