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勇者はマモリたい  作者: 覧都
第1部

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第八十九話 思わぬ悲鳴

 国会議事堂の前の道路に整列するアッガーノ王国軍の前に、僕から見て左側に旅団長、中央に司令官、そして右側にもう一人の旅団長が立ちました。

 三人とも軍服を着て、目つきが鋭くて恐ろしい顔をしています。

 その三人の前に少し間隔を開けて、キュートルプリンセスデェスが立っています。

 中央にピンクの僕が立ち、左側にユウキとエイリとノブコのキュートルスリーが、右側にデェスが立っています。


「おい、気を付けろ! あいつは動画で見たデェスだ」


 司令官がデェスの前に立つ旅団長に言いました。

 デェスはガンネスファミリーのビルの前で、すでに一人の旅団長を倒しています。

 あの旅団長と実力が同じ位ならデェスに勝つことは出来ないでしょう。


「ふふふ、司令官。お忘れですか? じぶんは強さだけなら司令官と互角です」


 強さだけならって、自分で頭が足りないと言っているようなものですよ。


「そうだったな。俺の相手はピンクのお前か。一番弱そうだな」


 なるほど、ノブコが僕をピンクにしたのはこういう効果もあったようですね。

 司令官は僕が一番弱そうに見えているようです。

 僕は、ノブコの方を見ました。


「計算通りです」


 ノブコが僕の視線に気が付き、メガネをクイッと上げる仕草をして言いました。

 きっと、マスクの中でドヤ顔をしていますね。


「やれーーっ!!!!」


 司令官が言いました。


「おおう!!」


 旅団長二人が、それにこたえて走り出します。


「あなたは来ないのですか?」


 僕は司令官に質問をしました。


「ふふふ、てめーは最後にしてやる。そこで震えて待っていろ!!」


「そうですか。お心づかいありがとうございます」


 僕は、ガタガタ震える真似をしました。


「はあああぁぁぁぁーーーーーっ!!!!」


 キュートルスリーが、声をそろえて旅団長に向って走り出しました。


「おおーーとっ!! ご覧ください!! キュートルスリーが走り出します。ああっ、説明しましょう。キュートルスリーとは、ブルーとイエローとグリーンの三人をまとめて呼ぶときの名称です。そして、デェスちゃんはゆっくり歩き出しました。美しい天使のような白いドレスが風に揺れます。デェスちゃんの相手は司令官と強さが同じということですが、だいじょうぶでしょうかーー!? おおーーとっ!! キュートルスリーと旅団長がぶつかります」


「うぎゃあああぁぁぁーーーー!!!!」


「うおおーーとっ!! キュートルスリーが一瞬で旅団長を倒してしまいました。強い、強い、本当に強い!! 圧倒的だーー!! 敵旅団長を、まるで戦闘員を倒すように倒してしまいました。倒れた旅団長の手足が曲がってはいけない方に曲がっています。これは、重傷です。でも命には別状がないようだーー!! おおーーとっ!! デェスちゃんと目の前の旅団長との戦いが始まったーー!! デェスちゃんの攻撃を華麗に旅団長がかわしていきます。これはいけません。デェスちゃんは白い美しいドレスが邪魔で戦いにくそうです。巨大な胸がポロリとこぼれそうになり、それを気にして満足に戦えないようでーーす」


 うーーん、どっちが演出しているのでしょうか。

 ミミイさんでしょうか? デェス自身でしょうか?

 デェスのコスチュームは、見せかけだけの偽物です。

 本当に着ているわけではありません。


 デェスは、自分の認識阻害の魔法でドレスを着ているように見せることが出来ます。

 ですが、僕達が変身しているのはミミイさんの変身魔法です。

 こちらもそう見えているだけの偽物です。

 果たしてデェスは、自分の認識阻害の魔法を使ってドレスを着ているのか、ミミイさんの魔法で着ているように見せているのか。

 はたして、どっちなのでしょう。


 もし、ミミイさんの魔法なら大変です。

 ミミイさんは、エッチな演出を必要な物と考えています。

 だから、大変な事が起ってしまうのです。


「うおおおおおおおおおーーーーーーーーっと!!!!! 出ましたーー!! 出てしまいましたーー!!!! 旅団長の鋭い攻撃をデェスちゃんは思わず反射的に上体を反らして避けてしまったーー!! ボクシングでいうスウェーバックの状態でーーす!! そのためデェスちゃんのおっぱいがーー!!!! 出てしまいましたーーーーっ!!」


 ほらね、マーシーさんが大喜びです。

 でも、安心して下さい。

 あれは、見せかけだけの真っ赤な偽物です。

 デェスの胸は甲羅です。


「うぎゃあああぁぁぁーーーー!!!!」


 そんでもって、司令官と同じ位の実力者なのに、デェスのおっぱいをみつめてしまって、隙ができてやられてしまいました。

 バカなのでしょうか。


「くそっ! バカがっ!!」


 司令官が吐き捨てるように言いました。

 これじゃあ、デェスがたまたま勝ったみたいにしか見えません。

 それでもいいのですが、じゅうぶんデェスの方が強かったと思いますよ。


「デェスちゃんと旅団長の戦いは、デェスちゃんに軍配が上がりました。決まり手はモロ出しです。おおーーとっ!! いよいよ司令官とキュートルピンクとの戦いが始まろうとしています」


 ふーっ! 決まり手がモロ出しって、相撲かよ!!

 つい、つっこんでしまいました。


 さて、いよいよ僕の出番です。


「さあ、嬢ちゃん。震えは止まったか? ふふふ、俺は紳士なのだが、女をいたぶるのは存外好物なんだ。はじめるとしよう」


 司令官が嫌らしい笑顔で僕を見ます。

 最低野郎ですね。

 でも、残念! 僕は男の中の男です。


「おおーーとっ!! 司令官が走りだしたーー!! 恐ろしい勢いだーー!! 目にも止まらぬ速さとはこの事だーー!!」


 ふふっ、旅団長と実力が同じ位……。

 まさか!!

 そんなわけはありません。

 この司令官の方がはるかに強いです。


「おおーーとっ!! こ、これはどうしたことかーー!!!! とんでも無い事がおこりましたーー!!!! こ、こんなことがあっていいものでしょうかーー!!!!! キュートルピンクの、キュートルピンクの……」


「うわあああああああーーーーーーーー!!!!!!」


 僕は思わず悲鳴を上げてしまいました。

最後までお読み頂きありがとうございます。


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