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勇者はマモリたい  作者: 覧都
第1部

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第七十話 真打ち登場

「はじ……!?」


 審判がはじめの合図を途中でやめました。


「ふふふっ、マーシーが言うように、おらは数あわせズラ。負けを認めるズラ」


 ズラーが手を上げて審判に笑いながら言いました。


「ぎゃはははははーーーーーー!!!!」

「引こめーー!!!!」

「この見かけ倒しーー!!!! ぎゃはははーー!!」


 観客から馬鹿にした笑いや罵声が響きます。

 ズラーは舞台から、うなだれて降りてきました。

 役者ですね。本当はデェスちゃんより強いのに。

 でも、心中は穏やかでは無いでしょう。

 何しろ戦闘民族ですからね。戦わずに負けを認めるなど、なかなか出来る事ではありません。

 でも、なんでその必要があるのでしょうか?


「うおおぉぉーーとっ!!!! これは私が予言した通りの展開となりました。なんとズラー選手は見た目だけの張りぼてです。実力はデェスちゃんより下でしたーー!! ここで私はもう一度予言します。いいえ、断言します。ダニー選手も見た目だけの数あわせです。デェスちゃんより強い選手などガンネスチームはいないと断言いたします。これはもうファルコンチームの優勝、コング選手の全勝優勝でしょう」


 もう、マーシーが絶好調です。

 少しうるさいですね。


「うおおおおおおおおおぉぉぉーーーーーーーーっ!!!!! ファルコーーーン!! コングーー!!!!」


 すでに、勝ちを確信したのか、観客席から歓声があがります。

 ファルコンチームに賭けていた人達が大喜びのようです。


「おおーーとっ!! ここで審判が、ズラー選手の後ろに付いてガンネスチームのベンチにむかいます。恐らく戦う意思があるのか確認するのでしょう。しばらく時間がかかりそうです。待ち時間は、そう、これまでの試合の見せ場を集めた総集編をお送りしましょう。最後は当然我らがアイドル、デェスちゃんのポロリがありますよ! ご期待ください!!」


「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!!!!」


 全く男って馬鹿ですね。

 デェスちゃんのポロリは虚像、幻影です。

 巨大スクリーンに無駄にお金をかけた超高速高解像度カメラで撮影された、デェスちゃんのくい込むビキニアーマーをお尻の下からエッチに写した映像が流れ出しました。

 いつ撮ったの??


「あの、ダニー選手、あなたも負けを認めますか?」


 審判がガンネスチームのベンチまで来るとダニーに聞きました。


「くっくっくっ……」


 ダニーは顔に影を落とし、不気味に笑います。


「まさか、試合をするのですか?」


 ダニーの余裕のある姿を見て審判は戦う気があると思ったようです。


「うわあああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっっ!!!!!!」


 デェスちゃんの大きな胸が、巨大スクリーン一杯、大アップでメッチャメッチャ揺れています。

 ポロリへの期待からでしょうか? 観客達が大歓声をあげました。

 てっ、いうか。さっきからデェスちゃんしか、スクリーンに映っていません。

 マーシーはドスケベですね。


「いや、やめておくダニ。どうせ、おらもマーシーが言ったとおり数あわせダニ」


 その言葉を聞くと、審判はダニーを指さして、その後胸の前で手をクロスして、マーシーに向けました。


「おおーーとっ!! ダニー選手が負けを認めましたーー!! やはり私が言った通りになりましたーー!!」


「ふざけるなーー!!!!」

「ぶち殺すぞーー!!!!」

「だれか、マーシーの頭をライフルで狙撃しろーー!!!!」


 観客席からブーイングです。

 それも、そのはずです。

 巨大スクリーンの映像が、コングとの対戦になりあと少しでポロリだったのに、急にマーシーの顔のドアップに切り替わったからです。


「おおーーと!! こ、これは、恐ろしい。殺されるといけませんので、再びデェスちゃんの美しいビキニの様子を映しましょう」


 もはや、観客の興味は勝負の行方より、デェスちゃんのポロリに移ってしまったようです。


「それでは、この試合はファルコンチームの勝利でよろしいですね」


 審判がガンネスチームのベンチのデェスちゃんを見て言いました。

 きっと、デェスちゃんをこのチームのリーダーとでも思ったのでしょうね。


「えっ、なんで? 僕は出るよ」


 当然ですよね。マモリ様が驚いた様子で言いました。


「えっ??????」


 審判はマモリ様の顔を見てびっくりしています。

 そして、その姿を頭の天辺からつま先までゆっくり見ました。

 見終わると、頬が赤くなります。


「じゃあ、皆、僕は行ってくるよ」


「はっ! 相手は弱すぎます。決して本気を出されませぬよう、お気をつけてくださいダニ」


「まさか! まだまだ実力を出し切っていないかもしれません! 油断はいけませんよ」


 さすがです、マモリ様に油断はありません。


「あのー……コ、コング選手が弱い?? 本気で言っているのですか?」


 でしょうね審判の疑問は良くわかりますが、この人達は本気で言っています。

 審判は質問しながらも、マモリ様を指さして、その後、マーシーに向って手をあげて輪を作りました。

 巨大スクリーンの映像は、今丁度、肩ひもが切れてピンクが見えそうになったところです。


「おおーーとっ!! ガンネスチーム、大将は試合をするようです」


 巨大スクリーンの映像が、マーシーの顔のドアップになりました。


「ばっっきゃーろーー!!!!」

「てめーー!! ぜってーぶっ殺す!!」

「生きて家に帰れると思うなーっ!!!!」

「あと少しだったのにーー!!」

「てめー、わざとだろー!!」

「わざとやったなーー!!」

「ギャグのつもりかーー!!」

「面白くねーーんだよ!! ぶっころすぅぅぅーー!!!!」


 ブーイングが物騒です。

 まあ、この世で一番恐い人ばかりの集まりですからね。


「ひぃぃぃーー!! カメラー! カメラーー!! 姫神守護ちゃんを撮れー!! そしてスクリーン、カメラの映像をーー映せーー!!」


「何を言ってやーがる!!」

「そんなことでだまされるかーー!!」

「そうだそうだ!! だまされるかーー!!」

「だま……、……」

「……、……、……」




「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!!!!」


 巨大スクリーンの映像が切り替わり、マモリ様の姿を写します。

 観客席から大歓声があがりました。


「天使かーー!!」

「デェスちゃんよりはるかに可愛いぞーー!!!!」

「なんちゅー可愛さだーー!!」

「可愛すぎるぅーーーー!!!!」


 どうやら、マモリ様の可愛さで観客全員が、まいってしまったようですね。

 でも、その子、自分で男の中の男を自称する、正真正銘の男ですからー。

 ユウキに騙されて「女装は男にしか出来ません。男の中の男だからこそ出来るのが女装なのです」と騙されて女装をしている。可哀想な男の中の男なのです。


「おいおい、おめーさんが俺の相手だと? 本気で言っているのか?」


 コングが少しブスッとした表情で、マモリ様を見おろして言いました。


「はい。宜しくお願いします」


 マモリ様は深々とお辞儀をしました。

 ふふっ、可愛い以外のなにものでもありません。

最後までお読み頂きありがとうございます。


「面白かった!」

「続きが気になる、読みたい!」

「頑張って!」


と思ったら


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