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勇者はマモリたい  作者: 覧都
第1部

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第六十九話 ポロリ

 控え室にはモニターが付いていて、その画面にコロシアムの巨大スクリーンとおなじ物が映し出されます。

 マモリ様も気になるのか時々見ています。


「あいつは、やっぱり本物デェス」


 厳しい表情でデェスちゃんが言いました。

 あいつというのは、もちろんファルコンチームのコング選手です。


「でも、あいつらと違って、やさしく手加減しているズラ」


 ここでのあいつらは、日本チームの異世界人のことですね。

 侵略者はこの世界の人間を、下に見ているためかゴミの様に扱います。

 侵略が始まると大勢の人が無慈悲に扱われそうです。

 でも、その強さはデェスちゃんよりもはるかに劣りました。

 だからといって、安心はできません。司令や元帥はとてつもなく強いみたいです。


「手加減をしていたから、本当の強さがわからないダニ」

「みなさん、そろそろ準備をお願いします」


 ダニーが言うのに、かぶせるようにうさぎの服のおねーさんが扉を開けて中に入って来て言いました。

 ファルコンチームのコング選手が全勝でBブロックの勝者になり、いよいよガンネスチームとの決勝が始まります。


「わかりました」


 マモリ様が答えて、皆の顔をぐるりと見回しました。


「……」


 ファルコンチームのコングが気になるためか、全員の顔に緊張が走り黙ってしまいました。

 相手の本当の実力がわからないというのは不気味ですね。

 三人のノー天気な女子高生、ユウキとエイリとノブコもそれが伝わるのか不安な表情になりました。


「行きますよ、みんな。ユウキ、心配しないで美味しい物を食べて待っていてください。僕が付いています」


「はいっ!!」


 マモリ様が言うと、ユウキが可愛い笑顔で返事をしました。

 その顔から不安が吹飛んでいます。

 そして、マモリ様も可愛い笑顔でうなずきました。

 でも、くるりとユウキに背中を向けると、マモリ様の顔から笑顔が消えました。

 やはり、コング選手が気になるみたいです。

 さすがは、マモリ様です。少しもおごることなく、相手に油断することもないようです。






「うわあああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!!!」


「お聞きください。この歓声を!!!! 休憩を終えたファルコンチームとガンネスチームの入場です!! 誰もが待ち望んだ全勝同士の対決です。かつて私はこのような対決を見た事がありません。どちらが勝つのか、全く予想ができません!!!!」


「コングーー!!!! 負けるなーー!!!!」

「ファルコンに全財産を賭けたんだーー!!!! たのむーー勝ってくれー!!!!」

「デェスちゃーん!! こうなりゃあ、コングを倒して優勝してくれーー!!!!」

「そうだーー!! デェスちゃーん!! かてぇーー!!」


 コングの応援の他にデェスちゃんへの声援が混ざっています。

 アメリカチームに賭けていた人達でしょうか。

 それとも純粋に強者に対する声援でしょうか、いずれにしてもデェスちゃんの実力が認められている証拠ですね。


 舞台の中央にコングとデェスちゃんが進みます。


「武器の使用は禁止です。使用すれば失格です……」


 審判の説明が始まりました。


「……」


 コングとデェスちゃんは無言で見つめあいます。

 コングの方が、背が高いので少しデェスちゃんを見下ろすような体勢になっています。

 そのコングの顔にも緊張が見られます。

 コングは少しも油断をしていませんね。むしろ警戒しているみたいです。

 この事だけでも恐ろしい相手だとわかります。


 審判は説明が終わると満足そうにうなずきました。


「はじめーーっ!!」


「おおーーとっ!! 審判の開始の合図だー! うおおーーっ!! いきなり激しい攻防だーー!!!! 二人の素早い動きが目で追えなくなってきましたーー!! でも、まだ二人とも有効な攻撃が当たっていません。何と言う戦いでしょうかーーーー!!!!」


「ふふっ」


 コングの顔に笑顔が浮かびました。

 この程度だったのか心配して損をした。と言うような安堵の笑顔のようです。


「くっ……」


 デェスちゃんの顔に苦しさのような表情が浮かびます。

 それを見て、コングの攻撃が速さを増します。


「きゃっ!!」


「おおーーとっ!! ここでアクシデントが発生です。何とデェスちゃん……デェス選手のビキニアーマー風のコスチュームの肩ひもが切れてしまったーー!! 皆さんもご覧になったでしょうか? でかい乳房に信じられないほど小さなピンクのうつくしい突起が見えましたーーーー!!!! ありがとうデェス選手、最初にあなたを見たときに、神聖な戦いの舞台に女が上るなど言語道断と思った私を許してください。今はもう感謝しかありません!!」


 マーシーはいったい、何を言っているのでしょうか。


「きゃーーーーっ!!」


「おおぉぉぉーーとっ!! 思わず胸を隠したデェス選手! その隙を見逃さずコング選手が攻撃を仕掛けました。その攻撃が見事にヒットーーーー!!!! デェス選手が場外まで吹飛ばされましたーー!! ダウンです!! しかし、デェス選手に命の心配はなさそうです。すぐに立ち上がろうとしています。でも、安心して下さい。場外でも負けではありません。そしてカウントもありません。場外での攻撃も禁止です。デェス選手、ゆっくりインターバルをとって舞台に戻ってください。その間に皆さん、巨大スクリーンをご覧ください。編集が終ったようです」


「うおおおおおおおおおっっーーーーーーーー!!!!!」


 男性だけの汚い雄叫びです。

 スクリーンにはポロリの映像が流れます。

 超高速高解像度カメラで取られたデェスちゃんのポロリがどアップで繰り返されます。

 バカですね。


「おおーーとっ!! ここでデェスちゃんが敗北を宣言しました。激しい攻防の末、コング選手の勝利が確定しましたーー!! これで、ファルコンチームは優勝をつかんだような物です。なぜなら、ガンネスチームにデェスちゃんより強い選手がいるとは思えないからです!! つづいて、ガンネスチームから姫神ズラー選手の登場です!!」


 ズラーがゆっくり舞台に向います。

 それと入れ違いでデェスちゃんがベンチに戻って来ました。


「デェス、少しあなたの方が優勢だったと思いましたがどうしたのですか?」


 マモリ様が心配そうな表情で聞きました。


「うふふ、おらのほうが少しだけ強いとおもうデェス。でも、それで勝っても、『たまたま負けたんだ。きっともう一度やれば勝てる』とか思うデェス。ああいう奴は圧倒的な力でねじふせないといけないデェス。だから、勝ちを譲りましたデェス」


「なるほど、それで、肩ひもが切れたように見せたのですね」


「デェス! おらには、もともと胸なんかないデェース!」


 そうでした、デェスちゃんの胸は甲羅です。

 会場の男達は何を見て喜んだのでしょう。可哀想過ぎます。


「おおーーとっ!! 舞台にズラー選手が登場しました。二人がにらみあいます。見た目だけならズラー選手も強そうです。どんな試合になるのでしょうかーー!!」


 マーシーは完全にズラーを弱いと思っている様ですね。

 ちゃんとガンネスチームも実力順に並んでいますよ。

 デェスちゃんよりズラーの方が強いです。

 審判の説明が終わりました。

 いよいよ試合の開始です。

最後までお読み頂きありがとうございます。


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