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勇者はマモリたい  作者: 覧都
第1部

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第六十三話 潜入異世界

「Aブロック、四チームの入場でーーす!!」


 マーシーの声がコロシアムに響きます。

 円形の闘技場ですが、地表部分に正方形の一段高い舞台が用意されています。

 四角い舞台のそれぞれの辺の横にコロッセオの壁をくりぬいて控えのベンチが用意されています。

 ガンネスファミリーのメンバーは、姫神デェス、姫神ズラー、姫神ダニー、姫神マモリ様の四人と、セコンドにアスラン、カブラン、クートの三人が付いています。

 チ-ムのベンチへは、エッチなうさぎのタキシードのような服を着た女性がエスコートしてくれました。


「Aブロックには、二番人気アメリカギャングチームがいます。今回は全員世界チャンピオン経験者をそろえてきました。完全に優勝を狙って来ていまーーす」


 マーシーのこの言い方だと、一番人気はBチームの中にあるようですね。

 きっと、新入りのガンネスファミリーの人気は最下位なのでしょう。

 マーシーは、アメリカチームがAブロック最強だと思っているみたいです。

 でも、私は違うと思います。

 あれは、ジャパニーズマフィアのチームでしょうか。

 あきらかにおかしいです。

 極小さくではありますが、体に空気のゆらぎが見えます。


「アメリカチームの紹介をします。先鋒はホベルト キーリー、次鋒はマイケル ジャイソン、副将がオクレサンド ジキャット、三人は全員元ヘビー級のボクシング世界チャンピオンです。そして、大将はヘラクレス モーガン選手、モーガン選手は現役最強のレスラーであり、現ヘビー級世界チャンピオンでーーす。恐らくAブロック最強の選手でしょう。試合は勝ち抜き戦ですが、Aブロックの中にアメリカチームの先鋒キーリー選手に勝てる者が存在するのでしょうか。第一試合はアメリカチームとジャパニーズマフィアのチームでーーす」


 えっ?? それだけ?

 日本チームの紹介は? 省略のようですね。


「アメリカチームは大きな国旗を大将モーガン選手が持っています。世界一の大国アメリカの国民は愛国心が違いまーーす。日本チームは何も持っていません。さすがは公立の学校でも国歌を歌わない先生がいる国です。愛国心なんて持っていないのでしょう」


 さすがにそれは言い過ぎです。偏見です。

 ちゃんと日本人にも愛国心はあると思いますよ。

 舞台の上にアメリカチームの先鋒キーリーと日本チームの先鋒が上がっていきます。

 中央に審判が立ちました。


「マモリ様、あいつらは日本人じゃねえダニ」


 いち早く、ダニーがジャパニーズマフィアの中の異変に気がつきました。


「うん、あいつらは僕の世界の人間だ」


 マモリ様が、ジャパニーズマフィアの先鋒を見ました。


「あ、あれが、異世界人ですか?」


 クートが、ツバをゴクリと飲み込んで聞きました。


「まるで、普通の日本人だ。見た目ではアメリカの先鋒キーリーの方が絶対強そうにみえますぜ」


 アスランの顔から冷や汗がツーと一本流れました。何かを感じているのかもしれませんね。

 そう言えば、日本チームの四人は全員ゆらぎが見えますが見た目は日本人です。

 マモリ様の見た目も日本人です。

 異世界人のアジトにいた人達も皆日本人に見えました。どういうことでしょうか。


「そうですね。キーリーは強そうです。見た目の恐さが実力ならきっとキーリーの方が強いのでしょうね。僕はキーリーの方が恐いです」


 マモリ様は肩をすくめてブルッと震えました。


「フェヘヘヘッ!!!!」


 キーリーは日本チームの先鋒を見下ろしてニタニタ笑っています。

 身長差はまるで大人と子供です。


「ぎゃははははーーーー!!!! ちびめーー!!!!」

「黄色い猿めーー!!」

「キーリー!! 日本人をぶち殺せーー!!!!」

「パールハーバーを忘れなーー!!!! 殺せーー!!!!」


 客席から笑い声と罵声が届きます。

 アメリカ人は結局日本人が嫌いなようですね。

 日本人からしたらお返しに「広島、長崎の原爆を忘れるなー!!」って言いたいですけどね。


「ふふふ」


 日本チームの先鋒が顔を下に向けて影を落とし、顔を真っ暗にして表情を見せないようにして笑っています。

 気味悪くて恐いですね。


「てめーー!! 何がおかしい??」


 キーリーが怒りをあらわに言いました。


「ふふ、俺は日本人じゃねえ。おっと、口が滑った。ひひひっ」


 そうでしょうね。

 あなたは異世界人ですものね。

 きっと日本の情報を探るための密偵でしょうね。


「ふん、中国人か韓国人か? 俺には見分けが付かねえ。まあ、そんなのはどっちでもいい。てめーはぶち殺す!!」


 キーリーは右手の中指を立てました。

 それを見ても、恐れる様子は無く日本チームの先鋒は顔を伏せたまま、鋭い目つきでキーリーをにらみ付けました。


「あいつ、キーリーを見ても全く恐れていねえ。キーリーは滅茶苦茶有名なチャンピオンだぞ。わかっているのか?」


 カブランが、驚きの表情で言いました。


「僕も、とても興味があります。人間の最強が異世界人の兵士にどの程度通じるのか」


 マモリ様は、キーリーと比べれば兵士の実力の方が上と考えているようです。

 でも、人間の最強なら少しは善戦してくれないかと期待しているようです。


「武器の使用は禁止です。使えば失格です。場外は攻撃禁止ですが負けではありません。すみやかに舞台の上に戻って下さい。それ以外はどんな汚い攻撃でも問題ありません。行動不能か、どちらかが負けを認めた場合にのみ勝敗がきまります。よろしいですね」


 審判が二人の顔を交互に見ました。


「わかっている」

「わかった」


 キーリーと日本チームの先鋒の、二人の返事が重なりました。

 審判がゆっくりうなずきました。


「はじめーーーー!!!!」


 審判が両手を前に出し、勢いよく下にさげて言いました。


「おおっとーー!! 審判のはじめの合図です。いよいよ試合の開始でーーす!!!!」


 マーシーの大きな声がコロシアム中に響き渡りました。

最後までお読み頂きありがとうございます。


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