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召喚爺の異世界奇譚  作者: ナリチカ
召喚爺の異世界奇譚シリーズ第四話(ダンジョン攻略)
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召喚爺の異世界奇譚(ダンジョン攻略)

C級ダンジョンに着いたマコト達、1階層のゴブリンは何とかなったが2階層のコボルトは厄介そうなのでひとまず町に戻る事に・・・

C級ダンジョンに着いたマコト達、精霊達は隠密姿勢で周りからは見えないが念話で会話が出来る。

ダンジョンに入ろうとした時ウインディーネが問い掛けて来た。

「マコト気が付いてる」

「あーギルドにいた3人組だな」

3人組は戦士、魔法使い、狩人のパーティーのようだ、そう言えばギルドでワシに話しかけてきた若者が見当たらない。

「俺があの3人を蹴散らそうか」

珍しくイフリートがワシに話し掛けて来た。

「相手の出方が分からん限り少し様子見だな」

これまた珍しくシルフィードがあの3人の監視を買って出てくれた。

これで3人に何か動きがあればシルフィードから連絡が来るだろう、ではダンジョン1層目攻略開始。

ダンジョン1層目では大半がゴブリンで討伐すると魔石が手に入る、この魔石の大きさと色で価格が変わるとギルマスから聞いている。

薄暗い迷路を進んで行くと数体のゴブリンと遭遇、剣に火の魔法を付与してゴブリンと戦闘開始。

まず1体目右上段から左下段に袈裟斬りにする、ゴブリンの武器は基本木製の物が多く、ワシの剣に触れた瞬間に燃え上がり武器を持っていられず

無防備になった所に剣が振り下ろされる、そしてその後火属性の追撃が来る。

これで1体目討伐完了次に2体目、相手が武器を振り下ろすのを右斜め前に交わし、がら空きになった首を横一線に剣を振り首をはねる。

3体目ゴブリンはやはりアホなのか?木製の武器はワシの剣には通じない事を学習していないようだ。

案の定、振り下ろして来た武器を剣で受け止めると、木製の武器は燃え上がり1体目と同様武器を手放し無防備になる、そこに剣を振り下ろし3体目の

討伐が完了。

残り2体、流石に分が悪いと思ったのか、ゴブリン達はじわじわと後退りして逃げるタイミングを見計らっているようだ。

ワシは剣に付与していた火属性から雷属性に変えて、初めて実戦で使う魔法雷帝を一か八か使う事にした。

雷帝と言うネーミングだがこの魔法余り威力が無い、当たっても相手を数10秒行動不能にするだけで一撃必殺と言う訳ではない。

これもワシのレベルが上がれば威力も上がるのだろう、取り敢えず剣を横一線に振り雷撃が2体目掛け飛んで行く。

初めてにしては上出来で2体に当たり行動不能にした、素早く2体に近づきとどめを刺す。

これで5体全てのゴブリンの討伐が完了した。

だが、雷撃がゴブリンだけで無くダンジョン内のあちこちで雷撃の傷跡が残っている・・・

これは使い道を考え無いと周りにも被害が出そうである。

その後ダンジョンの2階層を目出し歩き出した時、シルフィードからあの3人組は入口から動いていないと連絡が来た。

追随しないという事は、多分ワシがダンジョンを出る時に集めた魔石を横取りするつもりだろう。

まあ今は3人組より2階層に繋がる階段を探す方が優先だな。

2階層に繋がる階段を見つける迄かなりの時間が掛かった、それにしてもここに来るまでに30体程のゴブリンを討伐して来たからな。

流石に疲れた、2階層に潜る前に少しここで休憩を取る事にした。

「大体ワシの歳を考えてくれよ、この歳でこのダンジョンきついは」

「やれやれ情けないの、お主が路銀稼ぎとレベル上げをしたいと言ったではないか」

結構な時間一緒にいたがノーム声を聞いたのは初めての気がする。

「そうは言っても、お前達も戦闘に少しは参加してくれよ」

「何を言ってるのだ、戦闘中は我々がお主に魔力供給をしているでは無いか」

ラウムの声も初めて聞いたが中々渋い声である。

「そうか仕様がない、ボチボチ2階層に潜るとするか」


2階層に着くと1階層と違いダンジョン内なのに灯りが有り、2階層は割と進みやすそうだ。

さて2階層の魔物はコボルトが大半で、ゴブリンと違い集団で連携して襲ってくると聞いている。

ただ力だけで見るとコボルトよりゴブリンの方が強いが、コボルトは個々に役割が有り集団戦で来る分厄介だと聞く。

2階層まで来たがどうしたものか、ここから先ソロで潜るのも厳しい気がするが。

1度町に戻りパーティーを組んで王都に向かうと言う手もあるが・・・

「皆はどう思う?」

「マイクとアイシヤ以外に私達の存在を知られると今はまずいかな」

ウインディーネがそう言うと、ラウムが後を引き継いだ。

「お主は王都に着くまで勇者で有る事を秘密にして置きたいのじゃろ」

「お前の魔力総量が上がれば、俺達は魔力供給しなくて良い分自由に動けるがな」

イフリートに痛い所を突かれ頭を搔いていると、では話を纏めるとするかとノームが言った。

曰く、王都に着くまで正体を隠してパーティーを組むのであれば、精霊達の魔力供給を最低限にしてしまえば可能であると。

今まで火や雷属性を使っていたが、ワシの魔力の足らずを精霊達が補って暮れていたからに他ならない。

今まで受けていた精霊達の恩恵が得られなくなると少しキツイが仕方ない、やはり1度町まで戻りパーティーを探す事にした。

ダンジョンの入口まで戻って来ると、シルフィードから念話であの3人組は入口を出て左の林にいると連絡があった。

案の定ダンジョンを出て少し行くと、弓矢がワシの足元に刺さり3人組が林から出てきた。

「爺さん中々やるねぇ、ソロで潜って怪我もなく無事に戻って来るとはねぇ」

戦士の男はそう言いながらニヤニヤして近づいて来る。

「ワシに何か用かね?」

「たいした事では無いさ、爺さん結構稼いで来たみたいだから、俺達にお裾分けしてくんない」

「魔石を渡せと言ってるのかな?」

「話が早くて助かるよ、爺さんも痛い目に会いたく無いだろう」

まったくこの3人組は年寄りに何を期待しているのやら・・・

まあ戦士と狩人は火属性の魔法で何とかなるか、魔法使いの属性が気になるが来るなら相手するか。

さて3人の動きを見ると魔法使いは詠唱を始め狩人は弓を引いている、そして戦士はトドメを刺す役割みたいだ。

突然魔法使いと狩人が倒れてその後ろから人影が現れた、それを見た戦士は慌てて逃げようとしたのでファイヤーボールをお見舞いした。

それにしてもまったく気が付かなかった、念話で精霊達にも聞くと精霊達ですら気が付かなかったと言う。

かなりの手練れであるのは間違いない、顔が見える所まで来るとギルドでワシに話し掛けて来た若者である。

「爺さん災難だったな、最近この手の輩が増えて来て困っているんだよ」

話を聞くと、ワシがギルドから出て行くと怪しい動きをする3人組が後を追う様に出て行ったのでその後を追跡したらしい。

「それでこの3人組はどうする」

「当然自警団に引き渡す」

この男中々段取りが良く3人組がダンジョンに入らず外で待機しているのを見て、すぐさま町に戻り馬車を用意して戻って来たらしい。

ワシも馬車に乗せて貰い町に戻り3人組を自警団に引き渡し、その後若者と別れ宿屋に行きメシを食べ寝る事にした。

明日朝ギルドに行き換金とパーティー探しをして、再びダンジョン攻略を開始して次の町へ向かわねば・・・



さてシンガル町に戻ったマコト達、果たしてパーティーメンバーが見つかるのか?

ダンジョン攻略に成功するのか?

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次話が気になる
[良い点] ストーリーに緩急がありリズミカルで面白い! [気になる点] 今のところ特に無し。 [一言] この先の展開が物語の未来にどう影響していくのか?!非常に楽しみです。さらなる強敵との戦いが待って…
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