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大学生ヒーロー  作者: えんぴつのしん
第一章 正義の大学生ヒーロー、誕生
1/2

正義の大学生ヒーロー、誕生1

ご覧頂きありがとうございます!

初めて書いた作品のため、拙い部分があると思いますが、お楽しみいただけたら幸いです。

2022.5.10


いつもと変わらない教室。いつもと変わらない授業。いつもと変わらない光景。

いつも通りの日常を送る。はずだったんだけど…。


ドッカーーーン!!!!!!!!!!!!!!

バキバキバキバキバキバキバキ!!!!


教室に鳴り響くのは異常なほどの破壊音。


「グォオオオオオオオオオオオオン!!!!」

破壊音の主である、全長3mほどの黒いライオンに似た怪物が大きな咆哮を上げる。


「な、なんだあのバケモノは…!?み、みんな、逃げろー!!!」

いつも粛々と講義を行う吉美(きび)教授は、今まで聞いたことがないようなおびえた声をあげている。


「キャー!!」

「こっちだ!逃げろー!!」

「助けてー!!!!」

いつも真面目に講義を受けている学生も、いつも居眠りをしている学生も関係なく誰もが悲鳴をあげ逃げ惑っている。


もちろんこの俺、赤坂楽志(あかさかたのし)も周りのみんなと同じく、とてもビビっていた。

ただ、俺がビビっていた理由はよくわからない怪物が講義室で暴れ回っているからだけではない。


「おい、タノ。早く変身してあいつと戦わんかい!!!」


今隣で仁王立ちしているこのバカ猫がこんなことを叫んでいるからだ!!

あーあ、退屈な毎日に刺激がほしいとは常日頃思っていたけどこんな刺激はいらねーよっ!!



<<時は少し遡り今朝>>


────ジリリリリリリリリr「うるさっ」


床の上でけたたましく鳴り響く目覚ましをやっとの思いで俺は止めた。


朝だ。いつもと変わらない朝。また今日も退屈な一日が始まってしまったことを俺は実感した。

何でもいいから何か刺激的な出来事が起こればいいのになー、例えば通学中に美少女とぶつかっちゃって運命の出会いをするとか??なーんてしょうもないことを考えながらいつもと同じようにカーテンを開けて今日の天気を確認する。今日はうんざりするほど晴れていた。

まぶしい朝陽に目を細めながら、ふと嫌な予感が頭をよぎった。あれ、今何時だっけ…。

さっき止めたばかりの目覚まし時計にもう一度目をやると…


8:33。


俺は一瞬、いや何度も自分の目を疑った。

そして頭をフル回転させた結果、一つの結論に至る。

「……急がなきゃ遅刻じゃ…?」




身支度を3分で終わらせ、慌てて家を飛び出した。

大学までは歩いて15分くらいだけど、走れば10分かからずに着くはず。

1限は8:50からだからまあギリギリ間に合うかな…よかった…。

てかなんで寝坊した日に限って大学一厳しいって噂の吉美教授の授業なんだよー。

運なさすぎ…。

そんなことを考えながら走っていると、目の前になにかが飛び出してきた。


「うわぁっ!!」


間一髪ぶつかるのは避けられたものの、よけた拍子に尻もちをついてしまった。

尻をさすりながら「なにか」の正体を確かめると…

そこには猫が座っていた。

そして、


「お前が、赤坂楽志だな」


猫が()()()()()のだ。

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