表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TSの銀髪美少女は、最強の吸血鬼(ヴァンパイア)!  作者: 黒猫キッド
第4章・冒険者活動・吸血鬼の症状編
52/52

52・ギルドマスターがダークエルフの場合、何で露出度が高いのがセオリーなんだ?

 久しぶりの更新や!

 どういう訳はなかなかやる気が出なくて、なかなか書けへんかった…。次は『転生したドララー』を書こうと考えてるやけど、気分転換に別のも書くのもありかな…?

 モント・ソーレに入ろうとする列を警備している兵士。その列の確認をしていくと、見覚えのある箱がやって来た。

「ご苦労だな!」

 運転席から顔を見せたのは、ウェスタンハットを被った黒猫獣人のカイル。

「カイルか! 依頼から帰って来たのか?」

 兵士がカイルの顔を見て尋ねた。

「まあな。久々の帰還だ」

「そうか…そういえばお前が運転しているって事は、ハードラの奴はまた二日酔いか?」

と、兵士は揶揄う様にカイルに尋ねたが…

「…ボスは死んだ。チームで生き残ったのは、俺とローベルだけだ」

 そう言うとカイルは、自分が乗っているジープの後ろにあるトラックを示した。兵士がトラックの方を見ると、運転席からローベルが顔を出した。

「本当か!? まさかお前らのチームの殆どがやられるなんて…」

 兵士はカイル達のチームの実力を知っているのか、殆ど死亡した事に動揺した。

「これからギルドに報告だ。通って良いか?」

「ああ」

 兵士の許可を得ると、カイルはアクセルを踏んで街中へとジープを走らせた。ローベルの運転するトラックも続いた。

「まさかハードラが死ぬなんてな…んっ? そういえば助手席に誰か居た様な気が…?」


※         ※


 とある大きな建物の前でジープを停めて降りるカイル。反対側の助手席からは、腰に武器である鞭のヴァンパイア・ハートを付けたサクラが降りた。

「んっ~やっと着いたのかな?」

 軽く伸びをしながら、サクラはカイルに尋ねる…元は男の子だからか、胸が揺れている事に気付いていない。

「あんまり伸びするなよ…」

 目を逸らしながらカイルがサクラに告げる。

「えっ? 何で?」

 不思議そうな顔でサクラが聞いた。

「気づいてないのかよ…」

 サクラが元は男だと知らないカイルは、サクラの自身の体の魅力に無頓着な事に呆れる。そうしている内に、トラックを停めて降りたローベルがやって来た。

「どうかしたのカイル、サクラ?」

「いや何でもねぇよ…サクラ。此処は俺達のチームが所属しているギルドだ。アジトに帰る前にギルドマスターに報告をしに行くぞ」

 そう告げるとカイルは建物の入り口へと向かい、サクラとローベルも付いて行った。


※        ※


 ギルドの中では、大勢の所属している人達が屯っており、受付には数人の受付嬢が立っている。


 ガチャ…


 すると入り口の扉が開いて、ウェスタンハットを被った黒猫獣人・カイルと同じくウェスタンハットを被った人間・ローベルが入ってきた。

「ハードラのチームの奴らだ…噂ではハードラ達は死んだとか…」

「アイツ等だけ生き残ったのか…?」

 そんな話をしていると、カイルとローベルの後ろから、一人の人物が入ってきた…その姿に一同は釘付けになった。

 銀色のロングヘア―に真っ白な肌、爛々とした赤い瞳と口元に見える八重歯、そして何より目を引くのは短めのマントと白のノースリーブの服に隠された大きな胸がある、絶世の美少女であった。

 あまりの美貌にギルド内は静寂に包まれた。


※         ※


「何か静かだね?」

 入る直前は騒がしかったのに、自分が入った途端に静かになった事に、サクラは不思議がった。自分は原因だとは気づいてないらしい。

「何時もならうるせぇバカ声が響いているんだけどな」

 そう言いながらカイルは、受付へと歩いて行く。カイルの言い草にローベルは苦笑する。受付に向かったカイルは、受付嬢に話しかけた。

「ハードラのチームの者だ。ギルマスに報告したいんだが?」

 そうカイルは受付嬢に話しかけるが、受付嬢はサクラの方を見て答えない。

「おい聞いてんのかよ!? ギルマスに報告に来たって言ってるだろ!」

 カイルが大声で話しかけると、受付嬢はハッとしてカイルの方を向いた。

「しっ、失礼しました! ギルドマスターへの報告ですね!? 案内します!」

 受付嬢は慌てて立ち上がると、カウンターから出て二階へと上がっていった。カイルはローベルとサクラの方を向いた。

「ローベルは俺と来るだろうけど…サクラはどうする? 此処で待ってるか?」

 カイルが尋ねるとサクラは考えた。すると自分に向けられる様々な視線に気付いた。

「僕も一緒に行くよ」

 此処に居たら何をされるか分からなかったサクラは、カイル達と共に行く事にした。

 階段を上がるカイルとローベルの後ろを付いて行きながら、サクラは『世界の知識』のルーチェに尋ねた。

『ルーチェ…さっきの視線は何?』

 心の中で尋ねると…

『ギルドの人達は皆、マスターの美貌に見惚れていました』

『えっ? マジで? まあ確かに自分で言うのも何だけど、僕の今の容姿って、人の視線を惹き付けるよね…』

 サクラがルーチェと会話している内に、カイル達は一つの扉の前で立ち止まった。

「ギルドマスター。ハードラさんのチームの生き残りの方々をお連れしました」

 受付嬢が扉に向かって言うと…

「入ってもらって」

 中から女性の声が聞こえてきた。その声に受付嬢は扉を開けた。カイルとローベルが先に入り、サクラも後に続いた。

「!?」

 するとサクラは部屋の中に居た声の主の姿を見て、言葉を失った。

 その人物は褐色の肌に自分と同じ長い銀髪を伸ばした美貌の女性であったが、耳が尖っていた。サクラはその人が、ダークエルフだとすぐに気付いた。ヴァンパイアや猫獣人が居るファンタジーな世界の為、ダークエルフが居ても可笑しくなかった。だが問題はそのダークエルフの服装であった。何故ならそのダークエルフの服装は、姉と同等の大きさの胸元を見せつけて、魅惑的な足を大胆に露出したローブの様なドレスの様な服装だったからだ。

『凄い…エッチな服装…』

 それがそのダークエルフを見た、元・男の子のサクラの感想であった。


 何で『なろう』のギルマスのダークエルフのお姉さんって、エロい服装が多いんや? 

 久しぶりに書いたから、キャラが前と同じかよう分からんなぁ(苦笑)。

 感想・ブックマーク登録・レビュー・ポイント評価・質問等ありましたら、是非ともどうぞ♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ