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TSの銀髪美少女は、最強の吸血鬼(ヴァンパイア)!  作者: 黒猫キッド
第4章・冒険者活動・吸血鬼の症状編
49/52

49・三人の就寝

 たまにはこちらも更新や♪

 この作品のファンの方々、最近作者の別作品、『蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君』も更新していますので、良かったら見に来て下さいな♪

「そろそろ寝るか」

 三人で話し込んでいると、何時の間にか夜も更けていた事から、カイルが就寝を告げた。

「カイル。ベッドの配分はどうする?」

 ローベルが提案した。

「俺は其処のソファーで寝るから、サクラとローベルはベッドで寝ろよ」

 カイルが二人に告げた。

「カイル…ベッドで寝なくて良いの?」

 サクラが尋ねる。

「ベッドが二つしか無いんだから、しょうがないだろ? 別に俺はやろうと思えば、床でも寝れるし、ソファーでも充分だ」

「でも…」

「俺はこのチームのリーダーだ。お前らは大人しく従ってろ」

 そう告げるとカイルはソファーに横になり、帽子を脱いでサクラ達に背を向けた。

「…しょうがないよサクラ。カイルはこう言ったら聞かないし。大人しく寝よう?」

「…うん」

 カイルと付き合いの長いローベルに言われて、サクラは渋々承諾する。サクラとローベルはそれぞれベッドに潜り込んだ。

「おやすみ、カイル、サクラ」

 ローベルが二人に告げた。

「うん、おやすみ」

「ああ」

 二人はそれぞれ言葉を返した。やがてサクラは疲れもあったのか、ヴァンパイア・ロードであるにも関わらず、眠りに就いた。


※         ※


 それからどれ位時間が過ぎたか分からないが、サクラはふと目を覚ました。何気にカイルの寝ているソファーを見ると、カイルはまだ起きており、仰向けで本を読んでいた。

「カイル?」

「んっ…? ああ、悪りぃ…起こしちゃったか?」

 カイルが本を閉じて、体を起こしながらサクラに謝罪しつつ尋ねた。

「別にカイルのせいで起きた訳じゃないよ…カイル、こんな暗くて本見えるの?」

「俺は猫獣人だからな。夜目は利くんだよ。そういうサクラも、こんな暗くて俺がなにやってるか、良く見えるな?」

「えっ? そういえば…」

 カイルに指摘されて、サクラは今自分が暗闇にも拘わらず、カイルが何をしているか視認出来た。

『多分僕がヴァンパイアだから、夜目も利く様になったんだね…』

 そう考えるサクラ。サクラは嘗ては特に夜目が優れている訳ではなかったが、今は昼間の様に見える。

「あのさカイル…良かったら僕と寝ない?」

「は?」

「…あ、いやその…一緒のベッドで寝ようって提案なんだけど?」

 変な誤解をされない様に、サクラが説明しておく。

「いや分かってるけど…お前、良いのか?」

「僕は構わないよ。カイルが良いなら?」

「…俺も良いが…あんまり他所の奴にそういうのをやるなよ」

 そうカイルに言われたサクラ。

 そしてサクラはベッドの端に寄り、カイルが空けられたスペースに潜り込んだ。

「……」

「……」

カイルの方が身長は高いが、殆ど向かい合う形で横になっている二人。

『…凄い綺麗な目だな…』

 サクラの紅い瞳を近くで見て、少し見惚れてしまうカイル。するとカイルを見つめていたサクラが、カイルの顔に手を伸ばした。

「お、おい…一体何をする…んんっ!?」

 サクラが行った行動それは…カイルの両頬に触れただけであった。

「モコモコの黒い毛…やっぱり猫なんだねカイルは…」

「…正確には俺は猫獣人だぞ?」

「うん分かってるよ…カイルありがとう…僕を誘ってくれて…」

「気にすんな…お前が戦闘力が高かったから、誘ったってもあるから」

「カイル…僕、頑張るね…おやすみ」

 そう言うとサクラは、カイルに背を向けてしまった。

「…これじゃさっきと逆だろう…おやすみサクラ」

 苦笑しながらサクラに告げるカイル。やがてカイルもサクラも夢の世界へと旅立った。


 サクラに両頬を触られたそうになった時、カイルは『させろ』という意味かと考えてたんやで!

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