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TSの銀髪美少女は、最強の吸血鬼(ヴァンパイア)!  作者: 黒猫キッド
第4章・冒険者活動・吸血鬼の症状編
46/52

46・サクラの事

 夜中に急いで書いた為、前話より短いですわぁ。

「チュパ…」

 漸く疼きが落ち着いた時、サクラは指を自分の口から離した。サクラの指は唾液塗れになってしまった。

「…シャワー浴びよう…」

 気持ちを変えて、シャワーを浴びる事にしたサクラ。

 手袋を外してマントを外し、ベストやシャツを脱ぎ捨てて全裸になり、シャワーの方へと向かう。その途中に姿見があったので、その前で立ち止まった。

「……」

 映し出されるのは、銀髪に紅い瞳の美少女、口元には八重歯の様な牙があるが、見た人にとっては一番目を引くのは、豊満な胸であろう。

「…カイルとローベルには…いろいろとキツイかな…」

と、何処か揶揄う様な笑みを浮かべ、サクラはシャワーを浴びる事にした。


※       ※


「なあローベル」

 その頃、カイルが銃の点検整備の手を止めて、ベッドに腰を掛けてライフル銃・バルバレスコを調整しているローベルに話しかけた。

「何?」

 ローベルも手を止めて、カイルの方を向いた。

「サクラの事だけどよ…」

「カイル、随分サクラが気になるんだね。あのギルマスにも興味も抱かないのに」

 ローベルはカイルがサクラを気にしている事に、随分気になっていた。

「ギルマスは目のやり場が困るくらいの格好をしているのに、私達の中ではただ一人無関心じゃないか。ボスや他のメンバーは下心剥き出しで、私やハンスはまともに直視出来ないけど、カイルだけ平気だし」

「ボスや他の連中は、スケベなだけで、お前やハンスは意識し過ぎなんだよ…ってかそうじゃなくてよ、さっき俺が指を切った時、アイツ俺の事を見てただろ?」

「そうだけど…」

「そん時、アイツの紅い瞳が妙に熱を帯びていてな…まるで俺の指から流れる血を見て、性的に興奮している様だったぞ?」

「そう? カイルが指を切った事に驚いていたんじゃ?」

「…それにアイツ…口元に八重歯があるよな…あれって…牙なんじゃないか?」

「…それって…」

「アイツ…吸血鬼(ヴァンパイア)なんじゃ…ないか?」

 カイルの言葉に、ローベルは戸惑う。

「まさか…だって吸血鬼(ヴァンパイア)は何百年も前に滅びたんじゃ…確かギルドの資料で見た気が…」

「そうだけどよ…その資料の特徴と一致しているし…まあ只の俺の想像だ…」

 そう言いながらカイルは、再び銃の調整を続ける。

「そうだとしても、アイツは俺達の仲間に違わねぇ…気にする事じゃ無い!」

「…そうだね。気にしないでおこう」

 ローベルのそう結論付けた。

 カイルの考えは間違っていなかった。

 サクラは吸血鬼(ヴァンパイア)…それも最強の吸血鬼(ヴァンパイア)である、ヴァンパイア・ロードであった。


 薄々ながら、サクラの正体に気付いたカイル。

 しかし目のやり場が気になるギルマスにすら無関心のカイルは、何故かサクラを気にしておるなぁ…。

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