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TSの銀髪美少女は、最強の吸血鬼(ヴァンパイア)!  作者: 黒猫キッド
第3章・出会う吸血少女と黒猫少年
43/52

43・国へ向けての出発

 この話が、今章のエピローグですわぁ。だから少し短い。

「サクラがメンバーに入ってくれるなんて、心強いよ」

 ローベルがカイルとサクラと共に歩きながら言った。あの後ローベルにもサクラをメンバーに入れる事を話した。カイルが独断で決めてしまった為、何か苦言を言われるのではないかと思ったが、ローベルは快く受け入れてくれた。

「ありがとう…それでカイル。僕達はこれから何処に行くの?」

 サクラはカイルから、とりあえず移動すると言われて付いて行っている。

「この街の宿は、何処もいっぱいだったから、他の街か村で宿を取ろうと思うから、俺達の車が停めてある場所に向かっているんだ」

「えっ? カイル、車持っているの?」

 まさか異世界に車が在るとは知らず、サクラは驚いた声を上げた。

「俺というか、チームの車だけどな…ほら、あれだ」

 そう言って示したのは、カイル達のジープと小型トラックの二台。三人は二台の車の前まで移動する。

「ローベルはまたトラックを運転してくれ」

「分かった」

 カイルの指示を受けて、ローベルはトラックの方へと向かった。

「サクラ。お前はどうする? 俺が運転するジープに乗るか? それともローベルのトラックの二台に乗るか? あっちには武器や食料も載っているが、人も充分乗れるぞ?」

 カイルに言われて、サクラは少し考えた。

「…じゃあカイルの方で良いかな?」

「分かった。乗れよ」

 そう言うとカイルは運転席の方へと足を進め、サクラは助手席の方から、ジープに乗り込んだ。

 助手席に座ると、サクラはシートベルトを装着する。するとカイルが乗り込んできて、エンジンを掛ける。

「じゃあ行くぞ…今更だが、お前は揺れに酔うタイプか? 初めての奴は酔うからな」

「ううん。乗り慣れてるから、大丈夫だよ」

 カイルはサクラが乗り慣れていないと考え、気を利かせて尋ねたが、サクラは前世で、両親や兄や姉が運転する車で乗り慣れている為、問題は無かった。

「へぇ~…サクラは他でも車に乗った事があるのか?」

「うん…まあね…」

 まさか前世とは言えず、言葉を濁すだけであった。

「なら大丈夫だな…じゃあ行くぞ」

 カイルはアクセルを踏んで、運転をし始めた。カイルが運転するジープの後ろには、ローベルが運転するトラックも続いてくる。

 街中を走らせていくと、サクラが最初に通った入り口に差し掛かった。

 カイルがジープに乗ったまま警備兵とやりとりしていると、警備兵がサクラの存在に気付いて驚いていた。

 やりとりが終えると、カイルはジープを走らせた。

「……」

 ふとサクラは街を振り返った。

『…転生して最初の街…色々あったな…』

 この世界の人間との最初の邂逅、人間への殺傷行為、そしてカイル達との出会い…一つの街でそれだけの事を体験した事を感じるサクラ。

 そしてサクラは再び前を向き、カイルとローベルとのこれからの事を考えるのであった。


 此れにて今章は終了ですわぁ。次は何時になるか分からないですが、『転生したドララー』や新作を楽しんで、気ままに待っていて下さいなぁ♪

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