04・NО WEAK
本作は、様々なヴァンパイア映画の影響を受けていますわ。
予定より短くなってしまいましたわ…でも区切りの良い所まで書けた。
「あの…『世界の知識』さん…」
衝撃の事実に、桜は『世界の知識』に尋ねる。
『はい』
「そのヴァンパイア・ロードって…どれくらいの強さなの?」
桜は『ヴァンパイア』に『ロード』という単語が付いている為、通常の『ヴァンパイア』より強いと考えたのだ。
『ヴァンパイア・ロードはヴァンパイアの王…即ち、最強の吸血鬼です』
そう淡々とした口調で返された。桜は言葉を失うしかなかった。
「いや待って! ヴァンパイアって、結構ヤバい存在じゃない! 桃華姉が映画好きだから、小さい頃からいっぱい見せられたから知っているけど、下手したら最強の吸血鬼ハンター・ヴァン・ヘルシングみたいなのに打ち取られるし、心臓に杭刺されるし、ボウガンで撃たれて、太陽の下に引きずられてしまうし!…ってか僕…もう二度と太陽の下に歩けないのか…」
ヴァンパイアになった事により、太陽の下‐即ち昼間‐を歩く事が出来ない事にショックを受ける桜だったが…。
『その心配はありません。マスターは太陽を浴びても死にませんし、心臓を杭で刺されても死にません』
「…えっ?」
『世界の知識』の言葉に、桜は一瞬頭が『?』になる。
「え~とつまり…弱点の太陽の下でも、平気なの? 燃えたり、灰になったりしないの?」
『はい』
「心臓を杭で刺されても、平気なの?」
『はい』
「ニンニクは? 僕、ニンニク入りのラーメン、好きなんだけど?」
『問題ありません』
「銀は? 以前桃華姉に見せられた、ヴァンパイア映画で、特殊メイクの有名な人が出てて、その人が『ヴァンパイアにも、銀が効く』って言ってたけど?」
「一切、問題がありません」
と、桜の質問を次々と淡々に返す、『世界の知識』。
『そもそもマスター…今は昼間でマスターの居る部屋は、陽の光が当たっています。マスターの認識どおりなら、マスターは棺桶から出た瞬間、燃えたり灰になったりしています』
「…あっ」
今更ながら、今が昼間であり、桜の認識どおりなら、桜が棺桶から出た瞬間、燃えるか灰になっている。
「太陽光が平気…そういえば、蓮華姉が好きな『なろう系』のラノベでは、太陽の下を平気で歩く吸血鬼も居たし、桃華姉が教えてくれたゲームの吸血鬼も、日中でも平気で歩いていた…ってかつまり…僕には吸血鬼としての弱点は無いの?」
『マスターが認識しているモノには、一つもありません』
そう『世界の知識』から返された。
とりあえず安心する桜であったが、ある事に気付いた。
「って僕、何で裸なの!? 死ぬ前は学校の制服を着ていたのに!?」
安心すると同時に、次の問題に直面する。
「棺桶の中に、服とか無いの!?」
そう言って棺桶の中を覗くが、寝心地が良さそうな作りになっているだけで、何も入っていない。
「やっぱ僕、吸血鬼だから、棺桶が良く見えるのか…ってじゃなくてさ! 服は何処!?」
そう言って室内を探そうとした時、棺桶の脇に装飾の施された箱が置いてあった。
次回、桜の武器が登場しますわ。某ゲーム影響。
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