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TSの銀髪美少女は、最強の吸血鬼(ヴァンパイア)!  作者: 黒猫キッド
第3章・出会う吸血少女と黒猫少年
35/52

35・合流

 少々、『転生したドララーのオタクは、美少女になり、ドラゴンの恋人になって、竜騎士になりました』が詰まり気味なので、気分転換も兼ねて、久々にこちらを投稿しましたわ。

 ドゥゥンン…


 構えられたリボルバー型の銃・シュタインベルガーから火が拭き、目の前の敵が銃殺される。ソレを構えるのは、背中にボルトアクション式ライフル・バルバレスコを背負った青年・ローベルであった。

 本来ローベルは、ライフル狙撃を得意とするガンナーであるが、何故か今は拳銃を使っていた。それは…。

「室内だから、ライフルが使えない…私にとっては、最悪のフィールドだな…」

 ローベルの言うとおり、狭い室内では長柄のライフルは役に立たない武器の為、ローベルはサイドウェポンである拳銃を使用していた。

「ウォラアァァ!!!」

「!?」

 すると横から別の敵が襲い掛かってきた。ローベルは素早くシュタインベルガーを向けるが…


 カチッ…


「!?」

 弾切れであった…。素早くリロードをしようとするが、敵は待ってはくれない。

「くっ…」

 死を覚悟した時であった。


 ダァン!


「がぁ!?」

 一発の銃声と共に、敵は悲鳴を上げながら倒れた。

「簡単に諦めるなよ、ローベル」

 聞き覚えのある声の方を向くと、其処には黒猫の獣人と銀髪の少女が立っていた。

「カイル、無事だったか!」

「俺がこんな連中に、殺される訳ないだろ」

 カイルはリロードをしながら、ローベルに返した。

「まあそうだよな…その子は?」

 ローベルはカイルの後ろの銀髪少女・サクラについて尋ねた。

「ああ、こいつはサクラ。さっきヤバそうになった時に、助けて貰ったんだ。それで一緒に行動をしていたんだ」

「そうなんだ…私はローベル。カイルの仲間だ。カイルを助けてくれてありがとう」

「サクラです。僕も一人では不安だったので、カイルさんに付いてきたんです」

 そうサクラは説明する。

「サクラ、俺の事は呼び捨てで良いぞ。敬語も要らない」

「私もそうして良いよ」

「…じゃあ、そうさせてもらうね」

 カイルとローベルに言われて、サクラは普段の喋り方にする。

「それでカイルとローベル。これからどうするの?」

 サクラが二人に尋ねる。

「それは…」

「ある奴を殺す」

 ローベルが何かを言おうとするのを遮り、カイルが答える。

「殺すって…」

 突然のカイルの発言に、サクラは戸惑う。

「カイル落ち着いて、サクラが戸惑っている」

「…あぁ悪りぃ…実は俺達、元々は十人で構成されていたチームなんだが、前のボスを含めて、皆殺されてしまったんだ」

「……」

 カイルの説明を、サクラは衝撃を受けながらも、黙って聞いている。

「俺達の仲間を殺した奴…そいつがこの店に現れて、襲ってきたんだ」

「多分、私達の後を追跡してきたんだ」

 ローベルが補足する。

「だから俺達は、何としてもそいつを殺す…サクラ、お前は店の何処かに隠れて、頃合いを見計らったら、店から脱出しろ。お前はこれ以上巻き添えを喰らう必要ない! 行くぞ、ローベル」

 カイルはリロードを終えたローベルを連れて、移動しようとした。

「待って、カイル!」

 そのカイルを呼び止めるサクラ。

「僕も一緒に行くよ…」

「…さっきみたいな事も、またやる可能性があるぞ?」

 殺気の事とは、人を殺める事である。その事を知らないローベルであるが、現状から何となく理解出来た。

「分かってる…でも二人を置いて、一人だけ逃げ出せないよ!」

 サクラは何故か分からないが、この二人を見捨てる事は出来なかった。

「カイル…」

 ローベルがカイルの事を見る。

「…分かった…なるべくお前には負担を掛けない…俺かローベルがやる」

「カイル…ありがとう」

 穏やかな笑みを浮かべるサクラ。そのサクラの顔を見て、カイルは慌てて目を背ける。

「? どうしたの?」

「い、いや…何でもない…行くぞ、ローベル、サクラ」

 カイルは話を逸らして移動し始める。サクラは不思議な顔をして付いて行く。一方ローベルはカイルの反応に驚いた表情を浮かべて、カイルに付いて行った。


 カイルの反応は何や?

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