表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TSの銀髪美少女は、最強の吸血鬼(ヴァンパイア)!  作者: 黒猫キッド
第1章・吸血鬼の美少女・ヴァンパイア・ガール
2/52

02・古城からスタート…何だこの姿!?

 第二話目ですわ。

 とある古城にて…

「何だこの姿ぁぁぁ!!!」

 少女の悲鳴が上がった。


 数分前…


「んっ…? 転生…したのかな…」

 光球により、強制的に意識を落とされた桜は、何故か暗闇で目を覚ました。

「…? 何だこれ? 何か狭い空間に居るな…」

 何やら分からないが、長方形の箱に入っている事が、桜には理解出来た。

「此処が何処だか知らないけど…とりあえず、脱出しないと…」

 そう思い桜は、ダメ元で目の前の壁を押してみた。すると壁は簡単に動き出した。

「此れは…壁と言うより蓋? でも此れで出られるぞ!」

 桜は思いっきり蓋を押し開けた。


 バァン!!!


 蓋は音を立てて落ちた。そして桜が出た先で最初に見た光景は…何処かの廃墟の様な場所であった。

「箱から出ても、此処は何処…? ! ってかコレ…」

 桜は今まで自分が入っていた、箱の正体に気付いた。

「これ…棺桶じゃん」

 それは死体を入れる、棺桶であった。

「…まあ僕は死んだ身だから、棺桶からスタートって訳か…って!」

 その時桜は、廃墟に吹き込む風で、もう一つ気付いた事があった。

「僕…裸じゃん」

 今現在、桜は一糸身に纏わない姿であった。

「服くらい一緒に送ってよ…あの光球…とりあえず、何か布でも探さないと…」

 光球に文句を言いながら、桜は棺桶から出て布を探しだす。

「廃墟だから、ボロ切れみたいなカーテンでもあるでしょ…ってかこのままじゃ、誰かに見つかったら、完全に変質者だよ…」

 急いで探す桜…その時、何かの視線を感じた。

「……」

 嫌な予感を感じながら、思い切って振り返る桜…其処には…赤い瞳をした、銀髪のロングヘアーの美少女が居た。

「うわぁぁぁ!!! ご、ごめんなさい!!!」

 桜はその美少女に謝罪をした。それもその筈、美少女の目の前に突然、全裸の男が現れたからだ。ところが何故か…目の前の少女も、桜と同じリアクションをしていた。

「…えっ?」

 桜はある事に気付いた。それは目の前の銀髪美少女が、ある縁に覆われている個所に居る事であった。そして縁の内側…即ち少女の周りの風景は、自分の居る場所と酷似していた。

「……」

 桜はゆっくりと手を振った…少女も同じ様に手を振る。

「まさか…僕?」

 桜は自分の顔を指差しながら、縁の中の少女に話しかける…少女も同じ動きをする。つまり目の前の縁は鏡であった。

「何だこの姿ぁぁぁ!!!」

 廃墟に桜の悲鳴が上がった。

 妹を庇って死んだ天倉 桜は、どうやら銀髪美少女に転生してしまった様だ。



 某ドララー竜騎士同様のTSですわ。

 感想・ブックマーク登録・レビュー・ポイント評価・質問等ありましたら、何でもどうぞ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ