15・駆逐
急ぎなので、短いですわ。不満ですわ。
ドゥン!!!
ソードオフのショットガンを持ったデニスが、自分達が担当していた化物の頭部を撃ち抜いた。
「カイル。そっちも終わったな?」
ドラムマガジンを交換しながら、ボスがカイルに尋ねた。
「ああ…そっちはどうだ?」
「一匹外に逃がした…まあミゲル達がやるから、問題無いけどな」
「ミゲルもそうだが、ローベルもライフルの扱いは、メンバーでも一・二を争う腕だぜ?」
そうカイルは返した。
※ ※
その頃ローベル達は、先程と同じ様に洋館を見ていた。
「キシャアア!!! 」
その時、得体の知れない雄叫びが、洋館から響いた。
「あれは?」
再び新入りが尋ねる。
「まあ見てなよ」
ローベルが答える。すると洋館からボス達が逃がした化物が出て来た。
「ローベル。俺が奴の足を狙い撃つから、お前は頭を撃ち抜け」
「分かった!」
お互いスコープから目を離さずに会話する。新入りはその様子を見ている。
ドゥン!!!
まずミゲルのライフルから放たれた弾丸が、化物の足を撃ち抜いた。
ドゥン!!!
次にローベルが狙撃し、指示通り頭を撃ち抜いた。
「やったね」
ローベルは静かに呟いた。
一方、洋館に居るメンバーは、銃のマガジンをリロードし、倒した化物の討伐証明を全て取った。
「よし、カイルとデニスとハリーは二階に行け! 残りは俺に付いていって地下を責めるぞ! 一時間で終える!」
ボスの宣言にメンバーは同意し、二手に分かれて行動を開始した。
※ ※
その後廃墟の洋館からは、次々と銃声と化物の絶叫が鳴り響いて、ボスの宣言どおり、一時間で洋館の化物は駆逐された。
「ははっ! やったぜ大量だ!」
ジープ前に置かれた、討伐された化物の討伐証明を見ながら、デニスが笑いながら言う。
「カイル、大丈夫だった?」
ライフルを背負ったローベルが、銃の確認をしているカイルに話しかけた。
「ああ、俺がこんな奴らに負けるかよ!」
笑みを浮かべながらカイルが返す。
「よし! 野郎共引き上げだ! 今日は俺の奢りで飲むぞ!」
ボスの言葉に、メンバーのテンションは上がり、一同はジープとトラックに乗り込んで移動していった。
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