表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TSの銀髪美少女は、最強の吸血鬼(ヴァンパイア)!  作者: 黒猫キッド
第2章・黒猫の銃戦士・ブラックキャット・ガンナー
11/52

12・黒猫(ブラックキャット)

 第二章ですわ。今回の章は、1998年のヴァンパイア映画の影響を受けていますわ。

オートモービル…嘗て地球の日本では、自動車の事をそう呼んでいた。

 ジープの形をしたオートモービル、そして金属のトラックの形をしたオートモービルが、古びた洋館に向かって走行している。

 やがて洋館の前に二台が停車すると、ジープの方から、ウェスタンハットを被り、ロングコートを着た大柄な男が降り立った。男は洋館を暫く見つめると、トラックの方を見た。するとトラックから、大柄な男と同じ服装をした長身の男が降り立った。大柄な男が長身の男に頷くと、長身の男はトラックの後ろ、荷台に回り込んで、荷台の扉を開けた。

「さあお前ら! 仕事だぞ!」

 長身の男は扉を開けながら言った。開かれた扉の中には、やはりウェスタンハットを被り、ロングコートを着た数名の男達が居た。

「よっしゃ! やろうぜ!」

 威勢の良い声と共に、まず数名の男達が荷台を降り、更に中に居る残りの男達が、様々な箱を先に降りた男達に渡していく。

 そんな中に、先程と同じ様に、赤色のウェスタンハットを被り、赤色のロングコートを着た、十代中頃の青年が、長柄の道具を背負って、荷台から降り立った。

「おいローベル。カイルはどうした?」

 先に降りた男の一人が、ローベルと呼ばれた青年に声を掛けた。

「えっ?…まだ寝ているのか…」

 呆れる様な声を出しながら、ローベルはトラックの荷台に戻り、奥の方へと進んだ。すると其処には、また同じ様に紺色のウェスタンハットを被り、同じく紺色のロングコートを着た者が、俯く様にして座っていた。

「カイル! 着いたよ!」

 ローベルが声を掛けるが、声を掛けられたカイルという者は、寝ているのか反応しない。

「おい! 早く起こさないと、ボスにまたどやされるぞ!」

 外に居る男の一人に怒鳴られ、ローベルは慌てる。

「カイル! 起きないと私が迷惑するんだ!」

 揺すりながらカイルを起こすローベル。

「んっ…何だよ? もう着いたのか?」

 不機嫌そうな声を出しながら、カイルは目を覚ました。

「昨日飲み過ぎるから」

「しょうがないだろ! デニスがしつこく絡むから、俺だって引けなかったんだよ…ローベル先に降りてろよ。俺も直ぐに降りるから!」

 カイルに言われて、ローベルは先に荷台から降りる。

「さてと…今日も暴れるか!」

 そう言ってウェスタンハットの下から見せたカイルの顔は…黒い毛に覆われ、両頬にそれぞれ三本の髭があり、海の様な蒼色の瞳をした、黒猫の獣人だった。

 コートの下にある服装は黒色のノースリーブのベストであり、下の黒色の長ズボンの両脇には、革製の何かの入れ物があった。

 黒猫のカイル…この傭兵チーム唯一人の獣人だった。


 これがもう一人の主人公・黒猫獣人のカイルですわ。

 彼らの武器は、次回判明しますわ。

 感想・ブックマーク登録・レビュー・ポイント評価・質問等ありましたら、何でもどうぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ