鬼だってスライム退治を続ける。
まだまだ続いています、スライム退治。まあ、そんなに少なくてもすぐ出てきちゃうしね。
コアを潰してるとぶちぶちって、音がするのはちょっとあれなんだけれども。まあ、スライムって核はいくつもあるから、一個ぐらい潰しても少し動くのだけれども。そして余った核と核が合体していく。
そうやってスライムは数を増やしていくんだね。
「とはいえ、だいぶ減らしたからのお、そろそろ上がりでもいいんじゃないんですかね?」
「駄目です。とりあえずは地下のお宝があるところまでは、って言われてたじゃないですか」
「んぐぐぐぐぐぐ」
「まあ、でも少し休憩にしますか。お茶飲みます?」
「この状況で飲めるようになるとは、奈緒も強くなったの」
「まあ、これでも10年ぐらいやってますからね。なんの感情もわかなくなりましたよ」
小学校ぐらいから、であるから10年以上になってしまうのか。最初の頃はキャーキャーいってたけれども、今はなんの感情もわかない。
とりあえず、持ってきていた紙コップに水筒の中身の紅茶を入れて、渡す。レモンティーである。
「うん、やはり紅茶はレモンティに限るの」
「ミルクティーじゃなくていいんですか?」
「ミルクティーはその…お腹が…」
「知ってます」
「なら言わなくて良いのじゃ!」
まあ、牛乳に弱い人っているからね、仕方ないね。
なんていいながら、休憩して、少しずつ奥へと進んでいくのでした。