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第7話 嫌な予感

 その後の教師の説明では水晶はひと月ほどで直るらしい。

属性判明後は実技授業が始まる予定だったが座学が続けられることになった。


 

 一般教養の授業終了後ソフィアが教師と話していたので、サーシャ様と食堂に移動し彼女が来るのを待っていた。


ソフィアは魔法の他、貴族の一般教養など平民では深く知ることが出来なかったことを一生懸命に学んでいた。 

貴族では家庭教師を招いてある程度のことは学んでいるので一般教養はサラリと流されることも多い。

聖女である彼女は卒園後貴族との関わりも増えてくるので学ぶことは必要だろう。



「スカーレット様。サーシャ様。お待たせしました」


「ソフィア遅かったわね。大丈夫だった?」

サーシャもソフィアと随分打ち解けた。だが、問いにソフィアが困ったような顔をしていた。


「実は、先生とお話しをしたあとキョーコ様に捕まってしまって。今までもお二人のいない時によくわからないことを時々言われていたんですけど………」

そんなこと私たちは全然知らなかった。


「少し前からストーリーはいつ始まるのか?とは言われていたのですか、今回はなぜ攻略対象に近づかないのか?なぜ悪役令嬢と一緒にいるのか?と、さらにおっしゃる意味がわからなくて」


「キョーコ様は何をおっしゃっているのでしょうか?異世界から来られたとしても他の学生を困らせていい道理はございませんわ。ねえ、スカーレット様!」


「そ、そうですわね」

キョーコ様はソフィア様は悪役令嬢と一緒にいると言っていた。やはり私が悪役令嬢ですのね……


――――――――


そんなある日

「きゃ〜!ついにスチルGETよ〜!ちょっと構図が違うけど、これはレアだわ」

そう言ってキョーコ様がスキップして教室に入ってきた。


そういえばソフィアが職員室に質問に行くと言ってまだ戻ってきていなかった。


まさかソフィアに何かあったんじゃ!!



そこへ王子たちと公爵令息、侯爵令息がソフィアを連れてやってきた。

「スカーレット嬢。お友達が中庭で困っておりましたのでお連れしましたよ。()()は守ってますから、今度お茶会に来てくださいね」

とウイリアム殿下はクスリと微笑み、ソフィアを連れてきてくれた。


「ウイリアム殿下ありがとうございます。そのお話はまた今度ゆっくりお願いします」


「ソフィア!!大丈夫?制服が汚れているわ!」

サーシャ様がハンカチを取り出し制服を拭いてあげていた。


どういうこと?悪役令嬢は何もしていないわ。

何が起きたの?




明日もまた同時刻に投稿予定です。

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