表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/17

第1話 異世界転生してしまった

連載ものは初めてなので温かい目でお願いします。

やはり乙女ゲーム・悪役令嬢ものです。

私は素晴らしい細工のされたアンティークの姿見の前に仁王立ちし感激している。



少しツリ目気味たけど、パッチリとした意志の強そうな深いブルーの瞳


ゆるやかなウェーブを描いているプラチナブロンド


艷やかな白い肌


みずみずしいピンク色の唇


ほっそりとした華奢な身体……でも出るとこは出てる


これが!これが私ですか?!



――――――――――


私は今流行の異世界転生したらしい。


以前の私はダイエッターだった。その日も夏にサウナスーツを着込んで誰もいない田舎道を走っていた。

その日のニュースで過去最高の気温とか言っていたかもしれない。

たまたまスマホもサイフも忘れてしまった。

そしてグルグルと世界が回り倒れた。手がしびれて汗がすごかった。

多分熱中症になってしまったのだろう。それが最後の記憶だった。



目を覚ますと見覚えのない天蓋と細い腕が目に入り、慌てて姿見の前に走って行った。


姿見の前で見覚えのない美しい姿を目にした。

「すごい!憧れの華奢な体型!なのに出るとこ出てるって反則!」


って、もしかしてこれは私ですか?!



周りを見ると猫脚の可愛らしい家具たちに天蓋付きの大きなベッド、絨毯だってフカフカだ。

それらはすべてダークブラウンで統一されているが。



「お嬢様。お目覚めですか」


大きな扉から若い女の人の声が聞こえた。


「は……はい!」


返事をしたもののいったい誰だろう。

急いで扉に駆け寄ろうとし


「ギャァーー!!」


私は派手に転んだ。


「お嬢様!大丈夫ですか?!お嬢様!」


誰かの声が遠くに聞こえ、私は意識を手放した。



―――――――――――


私はそれから高熱を出し5日間も寝込んでいたらしい。

意識朦朧となりながら若い女の人にスープのようなものを食べさせられたり、支えてもらいトイレに連れて行ってもらった。



寝込んでいる間、私はこの世界での記憶をおおよそ取り戻した。


今の私の名前はスカーレット・ブルムーン 

ジャパネル帝国の筆頭公爵ブルムーン家の令嬢だ。

家族からは「レティ」と愛称で呼ばれている。


この春から魔法学園に入学する予定のピチピチの16歳。

公爵家としては珍しい恋愛結婚をした美しい両親と優しい兄に愛され、花よ蝶よと育てられ我儘に育ったようだ。


寝込んだ私の世話をしてくれていたのが私の専属侍女のマリー。

とある事情で専属侍女を何人も首にした私の5人目の専属侍女なのだ。


学園入学にあたり伯爵家以上の家柄では身の回りの世話をする侍女を1人だけ連れて行くことができる。

そのため入学までにお互い慣れるようにひと月前に採用されたばかりだった。



 この世界では異世界()()する人の話は聞かないが異世界()()する人が稀にいる。どうやら数十年に1人ほど現れるようだ。

異世界転移した人は例外なく素晴らしい知識を披露しこの世界の発展に貢献したり、チートといえる魔力を手にし魔物討伐で英雄と崇められている。

そのため異世界転移者が現れると他国に奪われる前に帝国が即刻保護するのだ。


異世界転生やら異世界転移やらなんて乙女ゲームやラノベの世界そのものではないか。悪役令嬢断罪とかは大丈夫だろうか?


私の姿はよくある悪役令嬢の姿に似ているので怪しい。


前世の記憶を辿っても私がプレイしたものでスカーレットやジャパネル帝国とか聞いたことがないけど気をつけないと。


今のところ王子様が婚約者とか、イケメンの義弟もいないしきっと大丈夫だよね?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ