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〜採取〜

「よしっ!とりあえず今日のレッスンは終わり!!」


 そう言われた時に私はぐったりしていました。


(ダンスってこんなに辛いんだ...、知らなかった...)


 最初こそ少し小馬鹿にしていましたが、実際に自分が踊ってみると相当きつい事が身に染みてわかってしまいます。

 汗ぐっしょりになったので着替えていると、彼女に止められる。

 もう着替えてしまいたいのですが、なんと今から採取の方へと移行するらしい為、着替えるのはそれが終わってからといわれます。

 まだ休める訳ではないと分かり絶望する私でしたが、頑張ろうという意思をしっかりと持ち一歩を踏み出した。

 彼女の付いて行きながら食べれる野草やキノコの知識をつけさせられました。

 これはもしも村が焼かれた時、私が食べ物に困らないようにしているそうです。


「自然は食べ物の宝庫、意外なところに木の実やキノコがあるかもしれない、そういう物もしっかりと有効活用しような」


「はいっ!!」


 私が元気に答えると、野ウサギが草むらから出てきました。

 白い毛並みが可愛いと思いながら見ほれていると、エルシーさんがその野ウサギを槍でひと突きにしてしまいました。

 槍に血が滴り落ち、生々しく足をピクピクと痙攣させている姿を見て、私がウサギさんを可愛そうに思ったのです。


「エルシーさん、流石にそれはウサギさんが可愛そうです!!」


 私がそう呟くと彼女は厳しい瞳で私を見つめてきました。


「じゃあ、あなたは肉を食べたことがないの?」


 そう聞かれると困る。

 私は肉が好きだ。

 特に牛肉や鶏肉は結構よく食べる。


「いいえ...、肉は大好きです...」


 私はうなだれながらそう呟く。


「でしょ?、だったらいちいち可愛そうとは思わない事、人間は常に何かを奪って生きている、今回はそれがこの子だったってだけ、いい?自分が生き残る事を最優先に考えて動くの」


 そう言われた時、私はちょっと違うと思った。


「すみません、エルシーさん、その考えには賛同しかねます、私はきっと自分が生き残ることよりも皆を救う事を第一に考えます」


 私はそう思ったので、そう告げたのですが、彼女は呆れたように顔を覆いました。


「あんたねぇ...、あんたが倒れたらそれ以降誰が戦えない人を守るの?」


「それは...」


 思わぬ回答が返ってきたので回答に困る。

 ちょっと考えれば分かることだったのにそれが頭に出てこなかった自分が恥ずかしい。

 その後も彼女の講座は続いたのだが、あんな回答をしてしまった自分が情けないと思い頭に入ってこないのだった...。



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