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〜風の踊り子〜

「おや?なんでこんな所に子供がいるんだ?」


 俺が不自然な風を感じた方向を向くと、緑色の髪を風になびかせる12歳くらいの女性が目に移った。

 タルトよりも少し年上のようだが、あまり年齢は変わらないだろう。

 今はそんなことよりもこの状況を考えて欲しい。

 彼女1人増えたくらいでこの状況が変わるわけでは無いのだから。


「おいあんたは逃げろ!!」


「いきなり逃げろとは本当にいきなりだね...、まあいいけどあのキングスターラビットに困ってるんでしょ?」


「見れば分かるだろ!!、あんただけでも逃げてくれ!!」


 くそっ、面倒事が増えただけじゃ無いか...、そりゃそうか、現実にヒーローが突然登場して待ってましたとばかりの助けてくれるなんて漫画の世界だけなのだ。

 ここは現実と何も変わらない。

 生き残りたければ力をつけるしか無いのだ。

 絶望的な状況をどう打破するか脳みそを高速回転させ考えるが積みの状況しか出てこない。


「おいおい、なんか難しそうに考えてるけど、ありゃ私からすれば雑魚だぞ」


 あっけらかんな彼女の頭の中が気にあって仕方ない。

 俺らとあまり変わらない年齢のくせに1歳か2歳年上なだけで先輩面して欲しく無いのだ。


「今必死に考えてんだ!、ちょっと黙っててくれ」


「お〜怖い怖い、じゃあちゃっちゃっとやっちゃいますか」


 彼女はそれだけ言うとどこからともなく長槍を取り出し奴に投げつけ脳天に命中させた。

 槍が奥深く突き刺さった事により魔法の詠唱が止まり、炎の火球が四散した。

 俺があっけにとられている中、すぐ様攻撃に移る彼女の姿は美しいとさえ感じる。

 俺があんなに苦労していた魔物を一瞬で屠るその様はまさしくヒーローそのものだった。

 未だに目を瞑って震えているツバキを尻目に、彼女は俺に手を差し伸べた。


「もう大丈夫だ、よく頑張ったな!子供の癖にやるじゃねぇか!」


 緑髪の髪が風になびき、彼女の美しさを際立たせて入るような気がする。

 彼女の強さと差し伸ばされたその手をから深い安堵感感じた俺はその場で応じた。


「ありがとうございました...、あなたが来てくれていなかったら本当に危なかったです」


「うんうん、素直でよろしい!...、所でこの辺に村って無い?地図だとこの辺にあるはずなんだけど...」


「...もしかして姉さん迷子?」


 俺が疑い深く聞いてみると、少し恥ずかしそうに頭を掻く彼女の姿が見られた。

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