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〜自殺〜
「俺の人生終わったな」
思い返せば皆に嫌われたのは親父が犯罪者になってからだった。
それから急に自分をみる世間の目は変わりイジメを受け始めた。
イジメといってもなにかをされたわけではない。
ただ無視をされ続けただけだ。
だが、まだ小学生だった俺の心をへし折るには充分だった。
無視され続け、ついには先生さえもあまり口を聞いてくれなくなった。
唯一対話を続けてくれた友人も今ではもう顔も合わせてくれない。
「親がクソだと子もクソってか?」
乾いた笑いが溢れる。
じゃあな、筒井。
友人の名前を呟きながらゆっくりと目を閉じながら首を吊った。