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緋寒桜  作者: 井伊空佑
3/10

成仏

ドアをノックする音が聞こえた。

少し背の低い男が入ってきた。


「こんばんは。夜分遅くにすみません。」


「どうぞどうぞおかけください。」


「ここに小説家がいると聞きまして。」


「いかにも私が井伊空佑です。」


「依頼をしたいのですが。」


「どのような事を?」


「私はノミです。先程死にました。」


「それは、早く成仏なさってください。」


「それが出来たらやってます。

実は私の子供達が殺されたのです。」


「それで成仏できないと。」


「そうなんです。

ぜひともノミを題材にして小説を書いて頂きたい。」


「分かりました。

すぐ取り掛かりましょう。」


すぐにノミが可哀想に死んでいく話を書き、

ノミから見た人間について語ってみた。

作品はそこそこ売れた。

しばらくしてノミの男が部屋に入ってきた。


「ありがとうございます。

これで成仏出来ます。」


そしてノミの男は消えていった。

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