はじまり
宜しくお願いします
瀧澤あかねと瀧澤みつる
悪霊退治の専門家、瀧澤家の子供たちだ。
あかねは滝に打たれながら、一心不乱に刀を振りかざしていた。
一方、みつるは正拳突きをひたすらこなす。二万回を越えたら休憩し、さらに二万回突く。
この厳しい修業を二人は毎日こなしていた。
ある日あかねは修業を突然やめた。
みつるは心配したがあかねは急に部屋に閉じ籠りそれから二度と修業をしなくなった。
みつる「あかね、朝御飯出来たよ」
あかね「今日、彼氏の家に泊まるから」
あかねはみつるを押し退けて家を飛び出した。
母「みつる、もう諦めなさい。あかねは瀧澤家に相応しくない劣等者です。後継者はあなた、瀧澤みつるなのだから」
修業をしなくなった日に、母はあかねの写真をすべて燃やした。強さこそすべて。
あかねは彼氏の家につくとチャイムをならした。
あかね「師匠、今日も宜しくお願いします」
チャイムに反応した瀧澤キミヒロは眼鏡をかけてあかねを出迎えた。
キミヒロは和服に煙管をふかしていた。
キミヒロ「君は真面目だね、本家の修業をやめてから毎日僕の厳しい修業を受けている」
あかね「最強の陰陽師になりたいから、本家の修業では足りない部分が多くて」
キミヒロ「母さんは厳格だが瀧澤家に捕らわれた可哀相な人だ。なんせ息子が悪霊退治の犠牲者になったとたんに捨てやがった」
ありがとうございます