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本田だったかもしれない  作者: 社岩家難
3/3

エピソード3

   同級生


 あれは一人の幼馴染が二十代半ばになった僕たちの中で初めて新車を購入するというので彼の家に招集されたときだった。そんな彼の名前は英寿。そして彼の招集リストには僕の他にもう二人いた。が、そのうちの一人が約束の時刻に遅れていた。

「真司、俊介。悪いな、忙しいだろうに」

「気にすんなよ、俺も真司も新車選びに付き添えるってことでテンション上がってんだからよ!」僕は俊介の言う通り、テンションが上がっていた。

「ねぇヒデ、どこのを買う予定とかは決まってるのかい?」

「真司、迷ってるんだよ。谷村スバルか、ニッポンか、あともう一社あったんだけどな……名前をど忘れしたな」

「ペルセウスベンチとか外車か?」

「んなもん買えるわけねぇだろ。ヤッべぇ、マジで思い出せねーわ」そんな時俊介の携帯が鳴った。

「お、やっと連絡してきやがったな?お前今どこいんだよ?……は?大阪?なんでお前実家いんだよ。それよりもう昼の二時だぜ?大阪に帰ってたとしても午前使えばこっち来れただろ。……ん?ミラノの時計見てて間違えたとか言い訳になってねーから。とりあえず圭佑できるだけ早く来いよ」その電話を聞いていたヒデは俊介にすぐ質問をした。

「今なんて言った?」

「ミラノの時計見てたとかほざいてたぜ?」

「そうじゃなくて、今誰と電話してた?」

「圭佑だけど」

「あいつの苗字って確か……あっ」

その後僕たちが彼と会うことはなかった。

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