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世界を繋ぐお仕事 〜世界征服編〜  作者: na-ho
ふりょうなるいさん
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34 状況

 ◯ 34 状況


 取り敢えずは一番最初の再生事業が七日目から始まった。フィールド内の悪神に邪神、悪魔は捕獲され、残るとしたら潜伏していると言われた。その場合は通常の死神の業務内に収まるはずなので全てがなんとか収まった。

 これからこの地獄と繋がっていた場所の浄化が始まる。長く長く掛かると見られている。

 地獄の気を受けて地獄の門となっていた場所には死神達が常時監視を置いてくれている。彼らのお給料だって馬鹿にならない。死神の組合に他の通常業務にプラスして払っている。元々のここの冥界は死神の組合の管轄で、魂の管理も全部委託制だった。


 マリーさんは楽しげにダンジョン内の宝箱にいれる装備を選んでいた。地獄型ダンジョンに出る魔物は半端無く強いので取れる魔核も純度が全く違った。

 ポースは魔物の生体が取り込めないタイプだと知るとちょっとがっかりしていた。地獄の影響を受けてるなら外のファンタジー動物も影響を受けて強いのが揃ってると聞くまで落ち込んでいた。

 僕はフィールド内をシュウに案内してもらう事にした。一番人が集まっている王国の王都に案内された。僕が管理神になって十日目だ。初めてここの世界を見てる。……何か順番が違う気がするけど、気にしたら負けだ。


「で、神樹は良くなったみたいで良かったよ」


「うん」


「管理神が変わったって言ってたけどどういう事か分かるか?」


「あー、この世界が会社としたら経営者が変わったって事だよ」


「そうか。俺達は神樹に呼ばれてここに来たからな。詳しくは分かってないんだ。でも、ここの他の神々が悪神と手を組んでいるから阻止する為に隠密裏に強力を頼まれてたんだ」


 その召喚からこっちは、管理組合との取引や行き来が減ってあのマーケットぐらいだったみたいだ。


「そうだったんだ」


「ああ。それであの日、外からの協力をしてくれる神を呼び寄せるからって言われて、これで少し状況が良くなるって思ったんだ。でも、その後から神樹の様子がおかしくなって、アキが神聖なる水を掛けてなんか面倒を見てるって聞いてからは連絡も取れないし、何か始まったぐらいしか分からなかったんだ」


 その後は殆ど神界と冥界と地獄との三つ巴だ。


「うん、悪魔が出てそれを捕まえて地獄に戻してたよ」


 大雑把な説明だけど本当の事だ。


「そうだったか。何かとんでもない戦いがあちこちであったらしいじゃないか。俺達は霧の中で意識を失った後は全く記憶がないんだ。……町中めちゃくちゃに壊れてるし、どう見ても神々の争った後だって皆が言ってる。つぶれた家とかは元には戻らなかったから再興が始まってるよ。結構死人も出たみたいだし、みんな霧の中の記憶があるんだけど、その後は目が覚めるまでは全く事態が分かってない」


「そうなんだ」


 まあね、冥界の方も霧を旨く使って悪神達を探し出して追い詰めたらしいから、霊泉水の効力が見直されたらしい。メレディーナさんが何か冥界と交渉していると聞いている。


「出稼ぎでダンジョンに入った奴らが宝箱の中身が良い物に変わってるって言ってるから、世界樹の言う新しい神に不審を抱く奴らは減ってきてる。元々が酷すぎて生活もギリギリの奴らが多くて飢え死にとかまであったから……それも子供が多いんだ」


「そっか。大変だったんだね」


 でもそれでもそこから抜けるのは時間が掛かる。なんとか耐えて欲しいと思う。植物も枯れて育たなくなった大地や、動物達が瘴気に飲まれて魔物化をしてどんどんと追い詰められて行く生活が続いていたみたいだし、なんとかそれを回復して行きたい。


「世界の再生が終ったら神樹がここの管理をすると思うよ」


「それが良い。良い協力者に助けてもらえたんだな」


「うまくいくと良いね」


「ああ。俺達も引き続き活動しないとな」


「うん。ところでその靴はどう?」


「良い感じだ」


「本当? ダンジョンの中層辺りで出るよ。その靴」


「まじか?!」


「うん、神樹とガリル神が設置してたよ」


「ちっ、神界に入れると情報が違うな。神官の仕事は辛気くさくて好きじゃないがそういうところは良いよな。冒険者にこの情報を流したらダンジョンに潜る奴が増えるな」


「これも入れてたよ」


 オオカミの牙のアクセサリーだ。聴覚強化の効果付きだ。


「何だこれ? ピアス?」


「イヤーカフスだよ。ピアスに加工しても良いよ」


「何か効果が付いてる良い奴じゃないか」


「森のダンジョンの最初のボスの手前くらいにはあるよ」


「お、良いな。全員分集めるか」


 取り敢えずはそんな感じで煽っておいたのでダンジョンは大盛況になるはず。魔核を集めて浄化して行けばなんとか人々の生活も回り出すはずだ。


「で、ここが世界樹の教会?」


 小さめの森林があってその入口の近くに教会が建っている。その奥には世界樹がそびえ立っているのが見えた。


「そうだ。世界樹の周りは神聖な森だから殆ど手つかずだ。世界樹の為にあるからな。でも時々俺達に果物やら薬草を提供してくれてそれで炊き出しやったり、飢えてる子供の面倒を見たりしてたんだ。やりすぎると回らなくなるから限度があるけど……それに最近、魔法薬の薬草とかが取れなくなってていよいよやばいってなってたんだよ」


 名物の串焼きを奢ってくれたので食べてみたが、何の肉だろう……食べた事無い味だ。


「そうだったんだ」


「でも、霧の後は薬草の芽がでてきてるからあれのおかげかなって言ってる。教会の周りも土地が痩せてきてたのに何か雑草とか生えてきてそれが生き生きしてる」


「そっか。良くなってきてるんだね」


「ああ。食物が育つなら、飢えも減るからな。魔物肉だけじゃ足りなかったんだ」


 フィールドごとに土地の改善もやって行かないとダメみたいだ。神官達を呼んで少しずつ浄化をしていこう。しかし、実行するには先立つ物が無いのが問題だ。神官の浄化は結構な取引になる。


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