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世界を繋ぐお仕事 〜世界征服編〜  作者: na-ho
くろいばら
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108 縮小

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 久しぶりにガリェンツリーに来ている。何か違う気がするのは気のせいだろうか?


「何か変わった?」


「はい、変わりましたね。ある日突然膨大なエネルギーを受けて神樹が輝きを取り戻して、それからはずっとエネルギーを受け取っているようです」


 浅井さんは少し感動しているみたいだ。


「へえ、そんなことがあったんだ?」


 神樹の場所に行ってアイリージュデットさんに会った。確かに神々しい気がする。


「ようやく、来ましたね?」


 微笑んでいるので気分が良さげだ。


「はい。何か随分変わりましたね?」


「ええ。おかげさまで。貴方達の力を受け取りました。夢に入って色々と取引をなさっているようですね。カシガナの精霊は分かっているようですが、まだまだ未熟なようです。それでも間に合って良かった」


「そっか、精霊界に繋がった時の……」


 確かにそんなことがあったのを思い出す。僕がカシガナと揺れてる間に色々とエネルギー交換はされている。紫月も先輩に習うことがあるみたいだ。


「分かったようですね。その通りです。私ではもう、自力では力を取り戻すのは困難でした。時間が掛かりすぎて……。これでも最盛期にはほど遠いのでこれからです。ガリルも新しい体に変わる予定ですし、早急にすべてを整えなくては。神界は力を取りしつつありますが、問題は地上界。急激な変化は耐えれませんからこれまで通りに少しずつやっていきましょう」


「そうですね。レイが地獄の門がもう一回開いても大丈夫って、訳が分からないことを言ってたから……」


「それはさすがに嫌ですよ?」


 アイリージュデットさんは困った顔をこっちに向けた。取り敢えずの危機は脱したと見て良いみたいだ。多少のいざこざならなんとか耐えれるみたいだし、再建は始まったばかりだ。

 取り敢えず、シュウ達に会いに行った。こっちでも二十日ぶりだ。


「随分久しぶりだな。怪我は大丈夫か?」


 シュウが顔色を見ながら聞いてきた。


「うん。すっかり良くなったよ」


「入院してるって言うから心配したぞ? でもその顔ならもう大丈夫だな?」


「おかげさまで。それでずっと寝てたからこっちの状況はどうか知らなくて」


 僕はこっちのことを祐志とシュウに聞いた。


「何か、世界樹が元気な気がするってルルさんが言ってるぜ?」


 カジュラとルルさんは時々ここで皆の指導をしている見たいだ。


「そうだね。色々あったみたいだよ」


「そっか。良くなってるんだな?」


 シュウは確認してきた。


「うん。取り敢えずの最大の危機は去ったと見ていいよ?」


「良っし。借金は終ったんだな?」


 祐志が嬉しそうに言った。


「……それはまだまだだよ」


 死神のポイントはマイナスが増えたままだ。だけど、こないだの悪魔に襲われたあれはその内ポイントが返ってくるみたいだ。

 手を焼いていた悪魔を捕まえれた訳だし。ダラシィーも活躍している。あちこちの世界からの依頼を整理されたら討伐の協力の報酬が来ると言われている。

 僕の活躍は殆ど無いけど、あの亜空間から外に出て連絡を取ったことで悪魔の企みが潰れたのは確実だから、ほんの気持ち程度の報酬ポイントが入ってくる。

 メレディーナさんに言われていた、五芒星の術の情報もポイントが返ってくるのが決まっている。色々纏めてから返すと死神の組合からの連絡があったので期待している。

 管理組合のポイントは劇的に減り続けている。あの劇薬である魔法力BOの効果だ。ここの世界の価値は少し見直されてどん底から浮上している。

 みかんの中間界の出荷もポイントの返済に一役買っていて、組合経由でレンタル料が入る。組合も空間に色々と効果を追加するオプションでかなり儲けているし、僕への評価はすこぶる良い。数字は減ってるけど桁がおかしいので、返済完了は何時になるか分からない。


「借りるのは随分持っていかれるけど、返すのも大変だよ。なんだか還元率が違ってそう。利子の代わりにそういうシステムなんだって思うよ」


「嫌な金貸しだな」


 クリッパーランダ神が高利貸しだって書いてたのが良く分かった。身を以て知ったよ。


「こっちはそれくらいしか動きは無いよな?」


「ああ。貴族達も大人しいし、新しい動きは今の所は無いよ」


「そっか。じゃあ、何時ものを渡しておくよ」


「待ってました。この魔法のカバンは役に立ってるぜ?」


 クッキーと霊泉水を受け取りながら祐志が嬉しそうに言った。


「良かったよ」


「保冷の機能がついてるのは助かる。余り長く潜ると腐るからな。二日だけ長く潜って大分稼いだよ。世界樹の教会の建て直しをやることになってるんだ。町の教会に負けてられないからな」


「頑張ってるんだ。ここのお金ってギルドに預けれるよね? あれは利子とか付くの?」


「いや、引き出す時に手数料が掛かるだけだ。俺達はあそこには殆ど預けてない」


「秘密結社が接触してきた時に、利用はするなって言われてたからな」


「凍結されたら終わりみたいだ。そんな冒険者が何人かいる。それで奴隷に落とされてずっとただ働きとかざらだしな。皆知ってるから絶対に預けないあの部分は貴族達の管轄だって聞いているし、ギルドもそれで組織として運営しても良いと許可が出てる。暗黙の了解だ。何も知らない田舎の冒険者が食い物にはなってるけど、改善は難しいよ」


「アキは預けてないよな?」


「うん。直ぐ使うから預けていられないよ。ゼロのままだよ」


 カードの預かり金はゼロのままだ。


「なら大丈夫だ」


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