105 期待
しばらく短い話が続きます。
少し先は新しい人物が登場予定です。
◯ 105 期待
夢縁の食堂横のカフェで、トシと成田さんとが目の前で話をしているが全く分からない。新しいゲームの話で盛り上がっている。心配していた事態は避けれたが、以外と趣味が合ったと嬉しそうにしていた。
「アキはこっちにいない時は何してるんだ? ゲームはやってるのか?」
トシがなにげに聞いてきた。
「何してるって、高校の勉強とか見回りの仕事とか、何か作ったり?」
そんなもんだよね?
「そっちはゲームは無いのか?」
神界にいると思っている二人に聞かれたが、日本の神界にはゲームはあるのかな?
「あると思うけど、そんな風なのはあんまり見ないよ」
大体二人がやってるのはホラーだし、こっちは本物のヴァンパイアロードとダンジョンに行ってるよ。
「そうか、やらないのか?」
成田さんも誘ってくれてる。大学に受かったからか余裕みたいだ。
「うん。暇がないよ」
「アキはホラーはやらないんだ。全然だめなんだ。幽霊のくせに」
トシは成田さんに説明している。
「す、少しは慣れたよ?」
ゾンビやらスケルトンにも会ったし。こっちは本物だ。
「へえ、じゃあ家に来るか?」
R指定だってさっき言ってた気がする。グロいのは心の準備が……。
「き、今日は用があるから……」
血とか内蔵が飛び出すのはまた違う。
「ほらな? ダメだろ?」
「分かり易いな。意地は張らなくていいんだぞ?」
そんな台詞を苦笑いで言う成田さんに敗北感を感じつつ、アストリューに帰った。
「スフォラ、僕ってダメかな? かっこ良くない? 全然もてないし」
スフォラからは否定の返事が来た。
「アキは人間の女の子じゃない存在にモテモテだよ?」
レイが慰めてくれた。
「それはまあ、何となくは」
精霊達からはもててる気はする。性別はどっちでもあって、ない。
「じゃあ良いじゃない?」
「そうだね。その内に誰か貰ってくれるかも……」
諦めるのはまだ早いか。
「そうだね。ゴーストも一歳じゃもて期はまだ来ないよ」
そうだった……。重要なところが抜けていた。レイにもまあこれからだよとフォローされた。期待していよう。




