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世界を繋ぐお仕事 〜世界征服編〜  作者: na-ho
てんのさばきとあくのぎしき
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94 貴重品

 ◯ 94 貴重品


 荷物は全部入れたのでまた進み出した。次はカジュラが空にいた、これも恐竜っぽいのを魔法を纏わせた剣で切り落としていた。数が多いので援護にルルさんが弓で魔法を矢に込めて放っている。


「動きが違ってるぞ? おかげで撃ち落としそうだった」


 終った後、カジュラにそんな物騒なことを言っている。


「装備が上がってますからね。空中を蹴る動きは良いですな。地上並みに剣に力が入り易い」


 足場があるのと無いのとでは違ってくるみたいだ。


「プテラノドンに似てなくないけど、何かほんのりピンクだし……足が長いからフラミンゴ?」


「アキちゃん気にしちゃダメよ〜」


「そうだね。そうするよ」


 翼はコウモリの皮膜みたいだし、首の根元にフサフサのピンクの毛が生えてる。


「後はハイドーリアとジュニーか?」


「あ、スフォラもするの? 良いかな?」


「そうね〜、どうせだものね〜」


 僕はスフォラから出て紹介しておいた。


「スフォラだよ。普段は支えだけど、戦闘ではメインだからね」


「きゃー可愛いっ。スフォラちゃんよろしくねぇ」


 ジュニーさんが大喜びだ。手をつないで歩き出してる。銀色の髪に水色の目の何時もの姿だ。


「ほお、ゴーストなのか? ジュニーの仲間だったか」


 ルルさんは僕をじろじろ見ている。


「そうだね」


「スフォラは神の者なのか?」


「創られたよ? 眷属かな? ぬいぐるみ達と同じだよ」


 マシュさん作だ。


「そうか。眷属神か」


「さあ、何になるんだろう」


 首を傾げていたら、スフォラが電撃で何かを木の枝から落としていた。猿? 魔核に変わったのでダンジョン魔物だったみたいだ。スフォラが僕に魔核を渡してきたのでそのまま浄化してみた。黄色い石になった。風の属性かな?


「治療師は魔核の浄化は出来ない部類だ」


 クーノスさんが僕の浄化した魔石を見ている。


「そうなの?」


 分けられてるのかな?


「町の神官連中と同じだ。教会は独占しているからな」


 ルルさんが説明してくれた。最近知ったけど、町の教会は人族の神の信仰の場ならしい。神様も派閥があったのかと驚いている。


「そうだね。浄化する魔道具を宝箱に入れても全部買い取られてるし」


「手は打たんのか?」


 ルルさんは厳しい目で見ている。あれ? 聞いてないのかな。


「世界樹の教会で元奴隷達に教えてるよ」


「そうか。それは私も出来るか? あれが出来ればわざわざ高い金を払う必要がない。ずっとエルフ族も苦々しく思っていたんだ」


 ルルさんは直ぐに明るい笑顔になって聞いてきた。魔石の浄化は人族独占だったらしい。それも教会が独占していたみたいだ。


「アンデッドにも出来るからね。治療が出来るならこつさえ掴んだら簡単だよ。旅の間に覚える?」


「あれ? グラメールはまだ聞いてなかった? 闇の神殿にてやってるよー。神官に教えてもらって浄化しているもん」


 ジュニーさんが首を傾げている。


「アキ様が直々に教えて下さりましたからな」


 カジュラも誇らしげだ。


「神殿ってあの闇の神域に作ってるあれか?」


「勿論だ。神域は祈りの間にして皆が入れる様にしている。その他の業務は治療と魔核の浄化だな」


 クーノスさんが説明している。まだ未完成の建物は神殿だったのか。


「何故教えてくれない?」


 ルルさんが拗ねている。


「最近ですからね。グラメールが来る十日前かそのくらいに魔核の浄化の練習が始まって、やっと形になってきたところです。他の種族にも解放をするにはもうちょっと修行がいりますし、それに今回の旅の間に話をする気でしたから」


 ルルさんがここに来てからは、牢に入ったりと色々あったから話せてなかったらしい。


「何じゃ、外ではそんな事になってたのか」


 話題に遅れていたのが恨めしいのか、しかめ面をしているルルさんは皆の顔を窺っていた。


「引きこもってたら置いていかれますよ?」


「そのようだ。ちゃんと仕事はしていたのか……」


 僕をちらりと見てバツが悪そうだった。スフォラに入ってそのまま進んでいくと、魔物と遭遇した。ブラックタイガーをジュニーさんが氷の魔法の槍を飛ばして串刺しにし、その横で小さめのビルくらいはありそうなゴリラをハイドーリアさんが片付けた。

 魔核になったキングゴリラの近くに宝箱があった。


「キングゴリラなんてこんな所で会う魔物じゃないのに〜」


 ジュニーさんが嫌そうにいている。


「あんなのがいたのにこのしょぼい中身は頂けないぞ? 神は何やってるんだ? やる気を削いでるのか!」


 木の盾を見せてルルさんは渋そうな顔で文句たらたらだ。確かに、おかしいね?


「まあ、鍋のふたにはなるよ」


「ならお前が持って帰れ!」


「そうだね、また宝箱に入れとくよ」


「やめれ!」


 受け取ろうとした木の盾をルルさんは取り上げた。やだなあ、そんな目くじらたてて、ほんの冗談だよ。もう生産してないし、倉庫にあったのは全部消してエネルギーに変えたから、意外と貴重品になってそうなコレクターズアイテムだよ?


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