命蓮の終わりと新たな始まり
注意!
この作品のうp主は文章能力皆無です!耐性の無い方、オリキャラが嫌いな方、下手な小説が嫌いな方はあまり見ない方がいいかも……。
構わないと言う方は、ヘタクソながら頑張って書いていきますのでどうか、温かい目で見守って下さい。
死は人生の中でたった一度しか経験出来ない。
宗教ではよく、生者が死んだ後の世界を語るが観たものは誰もいない。まさに『死人に口なし』と言ったところか。
だからこそ、大抵の人は『死』というあやふやで絶対的な運命を恐れる。それはそうだろう。誰しも死ぬときに、まだやり残したい事がある。
ああ…自分で死ぬ時期を決められたなら、どれほど救われるだろうか。今まさにそれを願った。
「……命蓮…命…蓮…」
床に伏せている僕を姉さんが、今にも泣き崩れそうな声で僕の手を握り、何度も名前を呼びかけてくる。
泣かないで、姉さん。
そう言いたくても既に喋る力も出ない。
せめて握られた手を握り返そうとしたけど、指一つ動かせなかった。
徐々に視界がぼやけてきた。
せめて最後に姉さんの笑顔が見たい。そう思い最後の力を振り絞って姉さん笑顔を向ける。
すると、それに気づいた姉さんが僕の顔を見て微笑み返してくれた。
その顔を見て確信する。
大丈夫だろう、と。
この先寺を預かるのは姉さん一人になる。だけど僕らには布教や旅で得た仲間や信者達がいる。
それに、あの笑顔を浮かべれる姉さんなら必ず助けてくれる人が現れる。一人になることは無いだろう。
ゆっくりと目蓋が閉じていく。不思議と先程まで感じていた恐怖は感じなかった。あるのは寝る時のような安らかさ。
なんと贅沢な終わり方だろう。そう思いながら、完全に目を閉じた。
………………。
本当に眠ったような感じだ。
目の前は暗闇だが、ただ目をつぶった様な……。
「……〜ぃ……」
何だ?声が聞こえるけど…。
「お〜………じょうぶ………?」
丈夫?一体何が丈夫なのだろう?
「おーい!大丈夫ーー!!?」
自然と『目が開いた』。
すると最初に目に映ったのは、姉さんに看取られた寺の天井では無く、高い木々と青い空。そして僕の顔を覗き込む少女達だった。