春の魔法
色が少ない季節
それでも命は進んでる
隠れていても
見つからなくても
風が吹き雪を溶かして
命が芽吹く
そうして
白の世界から色を取り戻し
鮮やかになった世界で
一番美しい瞬間に
会いにいく
夏には過ぎ去った寂しさ
秋には赤と桃色の対比
雪には新たな希望として
そして春には
真っ白な記憶に色をつける
咲いていようが
なかろうが
僕らはいつでも想いを馳せる
幻影を見て
恋しさが募る
見た者すべてを魅了する
この季節を繰り返す度
桜の花びらに
思い出が結びつく
見るたびに思い出す
永遠の魔法




