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揺らぐ眼差し

ここまでお読みいただきありがとうございます!

今回は、蓮の「未来視」が仲間に知られてしまう回です。

その力を巡って、迅・仲間・雪、それぞれの反応が描かれます。

少しずつ、レジスタンス内の人間関係に不穏な影が忍び寄ります……。

夜のアジト。

灯油ランプの淡い光が揺れ、粗末な机の上には奪った酒瓶と食糧が散らばっていた。

戦いを終えた仲間たちの間に、奇妙な沈黙が流れる。

蓮が口を開いた。

「……見えたんだ」

「見えた? なにを?」

雪が不安そうに尋ねる。

「敵の動き……これからどうするかっていう映像が、頭に流れ込んできたんだ。

その通りに動いたら……勝手に身体が動いて……」

仲間たちが一斉にざわめく。

「未来が見える……? 冗談だろ」

「気味悪ぃ……」

「あり得ねえよ、そんなの」

疑念と恐怖の混じった視線が、蓮を突き刺す。

「静かにしろ」

低く響く声が場を鎮めた。

鷹宮迅が立ち上がり、ゆっくりと蓮へ歩み寄る。

「……未来が見える、ね。馬鹿げた話だ」

口では吐き捨てながら、その目は笑っていなかった。

「だがな――お前の動きは確かに異常だった。敵が引き金を引く前に回避し、こちらの攻撃を先読みしたように動いた。

あれが偶然で片づけられるか?」

ざわつく仲間たちに、迅は言い放つ。

「信じる信じねえはどうでもいい。だが、事実としてこいつは結果を出した。

なら――利用する。それだけだ」

蓮の肩をがしりと掴み、声を低める。

「安心しろ。俺が必ず、お前を最大限に使ってやる」

その言葉に、仲間の間でまたざわめきが起きた。

「使う……って、道具かよ」

「でも、勝てるなら……」

「やっぱり怖いぜ、こんなの……」

「もうやめて」

雪が立ち上がり、強く言い切った。

「蓮は仲間だよ。人を道具みたいに言わないで」

蓮は驚き、彼女を見つめる。

その瞳には恐怖も嫌悪もなく、ただ純粋な心配が宿っていた。

胸の奥で何かが小さく震える。

だが同時に、蓮は理解する。

――この力がある限り、自分はもう「普通の仲間」には戻れない。

ここまでお読みいただきありがとうございます!

第9話では、蓮の未来視が仲間に知られ、組織内での立場が揺らぎ始めました。

迅の「利用」、仲間の「疑念」、そして雪の「信頼」。

三者三様の反応が、この先の展開にどう影響するのか……ご期待ください!

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