表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第二章 スマホは使えます

「はっ?」

僕は気が付いた。僕の家、どうなってるんだろうか。もしも、無くなってたら帰るところが無くなってしまう。

 僕は、ポケットからスマホを取り出してお母さんに電話をかけた。

「それ、何?」

「ごめん、ちょっと待ってて」

呼び出し音が鳴った。心臓がドキドキしてくる。早く出てよ。

「はい。何?どうしたの?」

あ、お母さんの声だ。良かった。目尻に涙が浮かんできた。

「お母さん、今どこ?」

「お家にいるよ」

「分かった。すぐに帰るから」

「あ、うん。分かった」

安堵のため息をつきながら電話を切った。

「そうだ。君の番号を教えといてくれない?駄目かな?」

「番号って電話番号?」

「うん」

女の子は番号を教えてくれたけど、家の固定電話の番号だった。そうだよね、昭和だもんね。名前も教えて貰った。南千鶴美だと言った。

 僕は、また後で連絡するからと言ったが、家に帰るなら一緒に行くと言うので、後ろに乗せてペダルを漕いだ。

 だが、道に迷った。あるはずのバイパスが見つからず、畑や藪ばかりである。

「おかしいなぁ。道が無くなってるんだけど」

キョロキョロしてる僕に千鶴美が言った。

「元からこんなだけど」

「どうしたら良いんだろう?」

僕の不安な声にまたしても呆れ顔をした。

「他に道は無いの?例えば細い道とか」

「あ、それだったらあるよ。小川沿いの道があれば変えれると思う」

それを聞いて千鶴美はナビをしてくれた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ