第3話 「外はどうなっている?」
レイル[とりあえず外に出てみたけど......うわぁ]
サン[これは....ひどいにゃね]
カイリ[虫の死骸だらけ.....どれもでかいし]
レイル達が外に出ると、多数の虫の死骸が転がっていた、それも
レイル[喰われた様な痕....共食いかな?]
カイリ[そんな感じがするね、]
サン[ちょっと思ったこといいにゃ?]
レイル[どうしたの?]
サン[虫って普通は小さいにゃんね]
カイリ[うん]
サン[にしては数、少なくないにゃ?...それに]
レイル[それに?]
サン[単純は巨大化をしているのなら、さっきの蟻やカマキリはもうちょっと足が早くてもいいような気がするにゃんね]
カイリ[確かに....よく考えると色々おかしいよね]
レイル[うーん......とりあえず分からないことが多いけど、今は生き延びることを考えよう]
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レイル[ふー....ようやく着いたね]
カイリ[ここは...お姉ちゃんの通ってた中学校?]
レイル[うん、だけど...]
見るからに、ボロボロだ
レイル[着くのに1時間かかっとはいえ、ここまでボロボロになってるなんて....]
カイリ[うーん...でもさ]
レイル[?]
カイリ[さっきから全然、虫見ないよね]
レイル[たしかに...]
サン[おーい、にゃ]
少し離れたところにいたサンが戻ってきた
レイル[どうしたの?サン]
サン[子猫を拾ったにゃ!]
カイリ[サン...いまそんなことしてる場合じゃ]
先代化猫[いや、いいぞサン]
サン[んにゃ?]
先代化猫[その子猫をお前の眷属にするにゃ]
レイル[眷属?]
先代化猫[要は飼い慣らすって事にゃ]
サン[なんか特別な効果はあるにゃんか?]
先代化猫[見たところその子猫は回復属性だにゃ、サンは攻撃属性にゃ、飼い慣らす事でヒーラーの能力が使えるようになるにゃん]
サン[なるほど...それはどうやればいいにゃんか?]
先代化猫[簡単にゃ、レベル0 簡易霊式術式]
【調伏 零】
ギュルン
子猫はサンの体内に取り込まれていった
レイル[ふむ...色んな技があるみたいね]
先代勇者[あ、そうだ。あれを忘れていたぞ]
レイル[あれ?]
先代化猫[たしかに、やるにゃんか?]
先代勇者[ああ、いくぞ! 英霊即霊術式 レベル0]
ドン!
レイル サン[!?]
レイル[力がみなぎってくる...]
先代[よし成功だ、簡単に言うと俺たちがそのまま体に取り憑いてる状態だ。体力の消費が激しいが、その分強力な力を得ることが出来るぞ]
レイル[ふーん]
カイリ[なんか...お姉ちゃんとサンかっこよくなったね]
サン[え?そうにゃんか?]
サンが少し照れながら言う
カイリ[そんなことよりさ...これみてよ]
カイリが見せてきたものは
レイル[?牙?]
カイリ[うん、すぐそこに落ちてたんだけどさ...]
レイル[でかいね..]
サン[虫のもの?なわけないにゃんね]
先代勇者[ああ、気づいてなかったのか]
レイル[え?]
先代勇者[稀に脊椎動物でも虫を巨大化にするエネルギーを吸うんだ、かなりエネルギーを使うから周囲には巨大化虫が存在出来なくなるんだ]
レイル[てことは....]
カイリ[ま、まさか]
サン[逃げるにゃん?]
ゴッ!!!
レイル[あっ...!]
そこに居たのは
世界奪還物語 第3話
second title
【蜥蜴襲来】